この週末は夏学期の卒業式だった。大学院の卒業式の後、うちのプログラムの3人の新しい博士たちの旅立ちを祝うパーティが教員のバーバラ邸で催された。黒人のアメリカ人、台湾人、韓国人の3人で、そのうち韓国人のヤンフンは、ウッチャンナンチャンのナンチャンに顔がそっくりで、いつも会うたびに愉快なのだが、この愉快さを共有できる人がプログラムにはいないのが残念である。そのヤンフンは、すでに韓国に帰って、ヒュンダイ系の企業でインストラクショナルデザイナーとして働き始めているそうだ。
3人とも、博士号を取得するのに6年以上の年月をかけている。修士であれば、まだ周りに同じ頃プログラムに入った人がいるものだが、博士は卒業の時期がばらばらで、人数も少ない。論文執筆の時期に入ると授業も取らないし、人に会う機会も減る。親しかった人も多くは離れてしまっていたりするので、博士の卒業というのは静かでやや寂しい感がある。山登りみたいなもので、富士山とか、低めで登る人の多い山では、頂上に到達した喜びを共に分かち合う人も多いが、6000メートル級の険しい山だと、頂上にたどり着いた時に周りに人がいるわけではなく、喜びを分かち合える人はそんなに多くない。富士山で十分な人の方が多いし、そもそも山に登らない人にしてみれば、何でそんな苦労をわざわざするのかすら理解できない。博士号を取るということは、そんな感じなのだろう。
感じ入って拝読していたら、自分にも
博士号審査委員の先生方から「修正要求」の連絡が
来ました。
僕の登っている山が果たして6000メートル級なのか、
はたまた大分の由布岳クラスなのかはわかりませんが、
どのような山にも登った人にしかわからない達成感と
眺望があるのだと信じて精進します。
*由布岳登ったことあります。好きな山です。
(大分ご出身と聞いたものでつい)
Taka
論文書き終わってるんでしたら、もう頂上の頭の部分が見えてるところまで来てますね。
残りが絶壁なのか、滑りやすい道なのか、猛獣の横を通らないといけないのか、状況はいろいろあると思いますが(笑)。山の下の方から応援してます。