★★★★★ 第72回生涯学習フォーラム ★★★★★
事例発表/研究 「稼ぐ生涯学習施設ー源じいの森の運営原理」
福岡県赤村 源じいの森 館長 太田 伝 さん(交渉中)
論文発表 未定
日時: 平成18年11月18日(土)15時〜17時、
研究会終了後、センターレストラン「そよかぜ」にて夕食会を予定しています。どうぞご参加ください。
場所: 福岡県立社会教育総合センター
会場その他準備の関係上、事前参加申込みをお願い致します。(担当:朝比奈)092-947-3511まで。
■■ 編集後記: 「風の便り」2007年号の登録について ■■
11月になりました。早いものでまた1年が巡りました。「風の便り」も82号を迎えました。1年区切りの購読更新の季節になりました。
2006年度を半分生き抜きました。今年は年頭より2007年問題への挑戦の年にしようと考えました。2006年度が終る頃には、2007年問題の処方箋を1冊の書物にして世に問いたいと願っています。筆者も年を取り、研究とは別に、筆者の生き方が2007年問題への具体的な答になるとも予想しています。口ほどにもなく、老いぼれて朽ち果てるか、それとも衰え行く心身をなだめながら多少は世の中のお役に立ち続けることができるか?「読み、書き、体操、ボランティア」と「標語」風にまとめましたが、生涯学習と生涯スポーツの中にその答があると信じております。
今年は2冊の書物を世に問いました。『子育て支援の方法と少年教育の原点』と「市民の社会参画と地域活力の創造」(いずれも学文社)です。
来年も多くの方々のご支援のおかげで、「便り」の購読料は無料で続ける事ができます。引き続き購読をご希望の方は2007年分の郵送料または90円切手12枚を同封の上事務局までお送り下さい。この度もメッセージカードを同封しますので、送付先の変更、ご意見、感想などご自由にお寄せ下さい。ご承知とは存じますが、アメリカの藤本 徹さんのお力添えで定例の生涯学習フォーラム「参加論文」と「風の便り」を共にオンライン化しております。末尾にホームページのアドレスも記してあります。合せて御利用下さい。
昨年は自分なりの結論が出ました。
貧乏に耐え、戦禍に耐え、粗衣粗食で働き続けた戦前、戦中の「タフな世代」が見るも無惨に衰えたのは、「安楽」や「閑」を求めた「余生」論と施策のためではなかったか!?文学者は最後まで書き続け、農夫は田畑で死に、商人は商用の途中で病いに伏し、講演者は壇上に倒れる。それが可能ではないサラリーマンの定年者はボランティアを見つけて世の中への貢献を続けるべきなのです。それゆえにこそ、日本型勤労奉仕のボランティア「ただ」論は極めて「有害」なのです。われわれが社会への貢献を止めずに頑張った時にのみ老後の「安楽」や「閑」の意味も分るのです。生涯学習、生涯スポーツはますます必需品となることでしょう。お陰さまで私の現在は心身共に快調であります。「風の便り」は小生の気力・体力の続く限り、勉強を続け、執筆を続ける覚悟ですが、如何せん「老い」はなん人もとどめる事の出来ぬ「衰弱と死に向かっての降下」に外なりません。今後は、我が身に人生の「無常」の風が吹くことを予想し、万一の場合の措置を読者の皆様に御了解いただいておかねばなりません。書き手に不慮のことが起った場合は、執筆を中断せざるを得ず、いただいた郵送料の義務を果たす事が出来なくなります。そうした非常の際を想定して今後は『ごあいさつの遺書』をしたため最終号に掲載の準備をしておきます。
また、その際、こうして前の年にまとめていただいた郵送料や残りの切手はこの世の旅出のはなむけとしてありがたく頂戴いたしますのであしからず前もってお許しを乞いたいと存じます。今年もまた、筆者の覚悟とお願いをご了承の上、更新の手続きをお願い申し上げます。
* 事務局の旧住所をお使いの方が時々おられます。転居いたしましたのでご訂正下さい。12月以降は郵便局の転送がなくなります。
■■編集後記:男と女の一行詩(山陽小野田市)と女性に尋ねた矛盾の現状(福岡県みやこ町)■■
合併後の福岡県みやこ町で男女共同参画問題についてささやかな「聞き取り調査」を行い、その結果に基づいて議論の一歩を進めた。丁度時を同じくして山口県下関市の海峡メッセを中心に「日本女性会議」が開催された。山口の皆さんと会場を見学していたら山陽小野田市が実施してきた公募による「男と女の一行詩」の巨大パネルに遭遇した。印象の強かったものをメモしてきたら、当然ながら、みやこ町の調査結果と重なるところが出た。語呂も良く、粋な表現で問題の核心を突いているので思わずペンを取った。さびしい結論だが、男女共同参画の一番の解決策は「時間」であろう。伝統としきたりから自分を解き放つ事のできない熟年世代が死に絶えれば、男と女の対等な協力も大いに前進するであろうという感想になった。変革期に引きずっている伝統は男も女も多くの人々を不幸にするのである。
矛盾を感じる男女の社会的役割(みやこ町調査−協議−抜粋)
■1■ 「性役割分業」は明らかに存続している。家庭でも、地域でも、職場でも「性役割分業」は伝統やしきたりとして定着している。しかも、伝統もしきたりも半分は女が担っている。
(1) 家事に参加する男を社会がバカにする
(2) 話し合いの場でも「女の意見」は誰も聞かない
(3) どんな場合も男性優先ーそれが当然ということで社会が成り立っている
(4) 女は常に「裏方」である
(5) 男性が決定し、女性が従うという文化があり、女性は自分を控える (以下略)
失礼ながら、自分の無力を棚に上げなければならないが、しみじみ女でなくて良かったと思い、田舎に住んでいなくて良かったと思うのは筆者一人ではあるまい。
■2■ 男と女の一行詩
●あなたにとっての日曜日、私にとっても日曜日(山口県宇部市 本吉 都) (わたしものんびりしたいのです!)
●母がいなくて寂しがる父、父がいなくて喜ぶ母(山口県徳山 松中陽子)(おっさん!わかるかね?この事実!!)
●「おーい」には応えぬ妻の構造改革(佐賀市 原 俊一郎)(その程度の抵抗で男はかわらないよ!!)
■3■ 男女共同参画は世代のズレが大きい−若い世代は「対等」の関係に進んでいる。−共働きは男女を協力的にした
●エプロンが行ったり来たり新所帯(東京都豊島区 直地俊一)(だから家庭科の男女共習は大事なのだ!)
●父がいるから出かけられない母、夫がいるから出かけられる私(さいたま市 小山美佐江)(熟年妻は気の毒とは思うが、同情はできない!)
●パートはそれぞれ違うけど、家でも、町でも、職場でも僕らは混成で歌ってる(神奈川県藤沢市 福島敏朗) (多くの点で若者世代はなっとらんが、男女の対等だけは熟年世代がなっとらん!!)
■4■ 男女共同参画は「女性の就労」が核である(委員会提案)
多くの職場に女性の不満がある。家事や育児が女性に偏っていることも女性の就労を難しくしている。その偏りを正す社会システムは十分に整ってはいない。
●三角(参画)、四角(資格)、五角(互角)と進み行き、世の中だんだん丸くなる(那覇市 川口ひとみ) (対等の基本条件は女も資格を得て、互角に「かせぐ」ということになるか!)
■5■ 男女共同参画の着手は『役場が手本を示す』ところから(委員会提案)
女性の社会的役割についても、意志決定過程における男女比のアンバランスについても、お茶汲みに象徴されるような「性役割分業」の是正についても、まずは「役場が手本を示せ」という意見が多く出た。その役場がどうしようもない時はどうする!?
まさに「お上」の風土である。この点についての一行詩は見つけられなかった。
『編集事務局連絡先』
(代表) 三浦清一郎 E-mail:
kazenotayori@anotherway.jp *尚、誠に恐縮ですが、インターネット上にお寄せいただいたご感想、ご意見にはご返事を差し上げませんので御寛容にお許し下さい。
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