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風の便り

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生涯学習通信

「風の便り」(第75号)

発行日:平成18年3月

発行者:「風の便り」編集委員会


1. 拝啓 少子化担当国務大臣 猪口邦子 殿

2. A小学校への提案−「一石数鳥」、DOG YEARの生涯学習

3. 「情緒的貧困化」−熟年期の社交と交流の創造−

4. 第65回生涯学習フォーラムレポート

5. MESSAGE TO AND FROM

6. お知らせ&編集後記

★★★ お知らせ  ★★★
第66回生涯学習フォーラム
日時: 平成18年4月15日(土)15時〜17時、
   研究会終了後、センターレストラン「そよかぜ」にて夕食会を予定しています。どうぞご参加ください。
場所: 福岡県立社会教育総合センター
事例発表: 子どもの社会参画−準備過程と実践の成果
      −佐賀県多久市の子ども観光ガイド−(仮:発表者交渉中)
論文発表: 2007年問題3:熟年の危機と生涯学習(三浦清一郎)
会場その他準備の関係上、事前参加申込みをお願い致します。(担当:恵良) 092-947-3511まで。


中国・四国・九州地区生涯学習実践研究交流会第25回記念大会
日時: 平成18年5月19日(金)〜21日(日)
(19日金曜日は「前夜祭夜なべ談義」−「実行委員会」です。)
場所: 福岡県立社会教育総合センター(福岡県篠栗町、TEL:092-471-3511)
事例発表:5月20日(土)
コミュニティ・カフェ『夢ほっとプラザ』(岡山県)から「ジュニア生涯学習チャレンジ100単位プラン」(鹿児島県)まで34事例
特別企画: 5月21日(日)9:00〜11:20
内容 第一部「定年と老いをどう生きるか?」
    第二部「残された『生涯時間20年時代』の生涯学習施策を問う」


◆◆◆◆◆  編集後記: 予測不能か?準備不十分か?  ◆◆◆◆◆


  人生には間違いなく「運」がある。「運」に備えて準備をしておかないとひどい目に合うことは分かっているようで分かっていない。最近、筆者の旅は新幹線が多い。本が読めて、時々はデッキで体操もできる。年を取ると同じ姿勢のまま長い時間を過ごすことは禁物である。今回は指定のA席であった。三列並びの窓際である。塩野七生さんの地中海ものはすこぶるおもしろい。列車に揺られて物語の余韻を反芻していた時岡山から乗車した老夫婦が私の隣に坐った。手洗いに行っておきたかったが本が面白すぎてついつい立ちそびれた。昼時だったのでお二人は横で弁当を広げた。私は遅いブランチを食べたので弁当はもっとあとでいい。やむを得ず「レパントの海戦」の先を読み進むことにした。物語の半分を読み終わる頃に隣の弁当が終り、ふたりは両手に大きく新聞を広げてそれぞれに読み始めた。こんどもタイミングを逸して立ちそびれ、私は窓際に小さくなった。15分もすると弁当の後、お腹に血液が集まったのであろう。お二人は椅子の背もたれを最大限に倒して前の座席に足を突っ張ってあっというまに鼾になった。今度は絶対に立てない。ふたりは新横浜まで高いびきで眠り通した。哀しいことだが、天晴れなものである。
  翌日の帰路は更に悲惨であった。帰りも3人がけの窓際A席であった。名古屋までは若い男性とブックエンドのように端と端に坐った。往路の轍は踏むまいと手洗いを済ませ、飲み物を買って座席に落ち着いた。「レパントの海戦」はとっくに読み終わって、日経の隅々まで読み始めた。やれやれと思う間もなく、若者は名古屋で降り、そのあとは別々に女性が乗って来た。ふたりとも大きな荷物を抱えて来て座席前には巨大なスーツケースをおいている。ふたりに通路に出てもらわない限り窓際の席を立つことはできない。悪い予感がした。真ん中の席の女性は夫婦もので御主人は前の座席に坐った。悪いことに今回も昼時にかかった。夫婦ものは前と後ろで弁当を交換し、飲み物を交換し、果てはかかって来た携帯電話まで交換する。昼飯のあとは微動だにせず眠りに入った。深い鼾が眠りの深さを象徴している。ふたりの女性は博多まで行った。以後JTBの担当者には三列の窓席は取らないように頼んでいる。今回は膀胱炎にならないですんだことを幸いと思うしかない。このようにしてエコノミークラス症候群は起るのであろう。次回は「豊津寺子屋」の皆さんと文科省の表彰式に向かう。今度の新幹線は身の安全を確保している。


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(代表) 三浦清一郎 E-mail:  kazenotayori@anotherway.jp

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