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生涯学習通信

「風の便り」(第51号)

発行日:平成16年3月

発行者:「風の便り」編集委員会


1. 生涯学習の構造改革分析−市場検証の実験

2. 今、なぜ子どもの「居場所づくり」なのか?

3. 第44回生涯学習フォーラム報告 「行政による子育て支援システムの創造」

4. 見えない証 『自分の子どもがこの学校に来れればいいのにね!』

5. MESSAGE TO AND FROM

6. お知らせ&編集後記

MESSAGE TO AND FROM

   メッセージをありがとうございました。今回もまたいつものように編集者の思いが広がるままに、お便りの御紹介と御返事を兼ねた通信に致しました。みなさまの意に添わないところがございましたらどうぞ御寛容にお許し下さい。


★ 福岡県宗像市 山口恒子様

  一遍の詩が辿った変遷は実に面白いものですね。サミュエル・ウルマンが雑貨商のかたわら詩を書き続けたと言うことは知りませんでした。まして、「青春」がマッカーサー元帥の座右の銘であったことも、松下幸之助氏の座右の銘であったことも知りませんでした。さらに、日本という遠い異国の地で、工場の落成式に祝いの品として「青春」を額縁に入れて、人々にお配りした社長さんまでいたということは詩人冥利に尽きることでしょう。漢文調の訳詞も大いに気に入りましたが、今回は最後の一節が心に残りました。人は「全くに老いた時、神の憐みを乞うるしかない」、とはようやく想像の地平線に現れ始めた感想です。「青春」に支えられた我が改革への実験は、当時の(恐らくは現在においても)大学の実情に鑑みれば、明らかに向こう見ずな冒険でした。教え子達と同様、最後までおつき合いいただき誠に有難うございました。

★ 北九州市 仲道 正昭様                 

  若松で行なわれた研究会の記録を興味深く拝見いたしました。多くを学びました。評論の魚にされることは「胸に棘刺す」ことも多いのですが、公開で意見を述べることを生業としている以上仕方のないことなのでしょう。冊子をお造りになるプロセスで「書くこと」が大変だったという感想が一番心に残りました。丁度、今、自分自身が痛感していることに重なったからなのでしょう。印象評価は簡単ですが、印象を論理にするのは時に高い崖を跳ぶような心地がします。人は聞きたいことだけを聞き、見たいものだけを見る。この事実は動きませんね。小泉総理大臣がワンフレーズしか言わないというのも書きたいことしか書かないというマスコミの一方性にうんざりしているからなのでしょう。私も一つの概念、一つの論理で切り込み続けようと感じた次第でした。

★ 福岡県春日市  神田芳樹様            

  自分自身のことながら講演評価の「様式」を感じ入って拝見しました。聴衆に心に残った「キーワード」を書いていただくという評価法は講演者にとって新鮮な驚きでした。全部の評価票に初めて目を通しました。通常、ありきたりの行政評価は無視するか、あるいは投げ捨ててしまう筆者だったのですが・・・。当方の意図に関わりなく「受取るもの」がそれぞれに異なるということは知っていましたが、人々の「誤解」の大きさは想像以上でした。第一設問に続く、「なぜそれをキーワードと感じたのか?」という質問の答も大いに興味深いものでした。話し手の側が明確に提案したつもりでも、強調して主張したつもりでも、呆れるほどに相手に話し手の意図が届いていないことは明らかでした。講演の主旨と関係のないことまで届いていることも新鮮でした。まさしくあらゆるコミュニケーションに「誤解の自由」があるのですね。「同じ講演者の講演を『別のテーマ』でも聞いて見たいと思いますか?」という第3の質問への答も恐る恐る読みました。最後の設問には、「同じ講師の講演が聞ける機会を知ったら他の方々にも紹介したいと思いますか?」とありましたね。お見事な視点でした。頑張って講演技術を磨きます。PTAの会長としてぜひ学校の教員にも同じ評価票で試してみて下さい。


★ 島根県掛合町 和田 明様                 

公民館の方針と評価報告書が届きました。事業の分類ごとに基盤事業、主催事業、支援事業、広報事業、貸館事業と順に拝見いたしました。次は異分野統合事業、異分野共催事業の「見出し」を拝見したいものです。子育て支援も、高齢者の介護予防も福祉分野と共催・統合し、実質的に財政負担を減らせるような評価をやってみませんか?国に縦割り行政を修正する意志がない以上、実質的統合は小規模市町村から始めるしかありません。人員も、財政もきびしい昨今、生涯学習の突破口はそこにしかないと確信しております。早乙女5のみなさん(?)によろしくお伝え下さい。
 

過分の郵送料をありがとうございました。

山口県楠町 上田展弘様

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