新年度のご報告

もう明日から新年度ですね。学会の活動や、新旧プロジェクトの対応をしているうちに早くも3月が過ぎてしまいました。この3月末で兼務先の担当事業のスタッフが多く入れ替わるので、退職するスタッフを見送りつつ、新年度の段取りを組んで対応しているうちに、新規の仕込みも進まぬうちに新年度を迎えてしまいました。

明日からの新年度の流れに追われて発信する元気が無くなる前に、いくつかご報告いたします(これまでお世話になった方々に個別にご報告するつもりで全く至らず、先にこちらでご報告する形になってしまい申し訳ないです)。

まず、この4月1日付で東京大学大学院情報学環・学際情報学府 准教授に昇任します。ここまで部局の先生方に励ましていただきながら、何とかやってこれました。既に学内の運営業務は手に余っていますが、これからさらに増えてなかなかしびれる状況です。お世話になっている先生方のためにも、何とか持ち場を守っていきたいと思います。

以前からの大学総合教育研究センターの兼務は継続で、MOOC、OCW、東大TVなどの関連事業を再編したオープンエデュケーションユニットを統括することになり、残念ながら兼務先も仕事が増えました。こちらも以前からいろいろあって、組織の立て直しに何年もかかりましたが、やれることはやり切った感はあります。難しい状況下でも持ち場を守って良く働いてくれるスタッフのためにも、良い職場で活動してもらえるようにできる限りのことをしたいと思います。

研究面では、嬉しいことに今年度よりゲーム学習に関する共同研究プロジェクトに着手します。ゲーム学習分野で研究者の雇用の受け皿となる研究拠点を創ることを目標にこれまでやってきて、まだようやく常勤スタッフを2名雇える程度の小所帯ですが、10年ほどかかってやっと入口に立てた感じです。もうすぐリリースを出しますが、こちらもチャレンジングな課題を設定したのでなかなかしびれる状況です。良い成果を出すべく持てる力を全投入して取り組みしたいと思います。

教育面では、藤本研究室で2名の修士学生を新たに受け入れて、新年度は4名の学生を研究室で指導します。みんなチャレンジングな課題に取り組んでいますが、プレイフルに乗り切ってもらえるように試行錯誤してゼミ活動を組み立てています。この分野を志してきてくれた学生たちに良い成果を出してもらえるように、力を込めて指導したいと思います。

最近は私がどうするかというよりは、次の世代によりよい環境をどれだけ整備してつなげるかという観点で、自分のキャリアを考えることが増えました。ここまで大学の内外の状況が厳しくなると、私が現役の間に現状から大きく改善できる感じはあまりしないのですが、私自身が調子を崩さずプレイフルに仕事をしつつ、次の世代が良くなる種を残せるように、大事な課題に丁寧に取り組んでいきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。