ホテルのビュッフェで朝食を取って、カンファレンスセンターへ。最初のシド・マイヤーとウィル・ライトのセッションは残念ながら調整失敗に終わったようで、パネリストの顔ぶれが予定と変わっていた。ゲームは教育的か?というテーマで、ゲームが学校教育では提供できていない学びを促す可能性や、何が課題になるかなどが議論された。鬼武者3やバトルフィールドベトナムなど最新のゲームもきちんとリサーチしていて、日々研究が進んでいることがよくわかる。2ヶ月前のSerious Games Summitの時よりも出てくる例や分析の掘り下げ方がより具体的になっている面もうかがえた。午前2本、午後2本のパネルディスカッションで「シミュレーションからインタラクションへ」「事例研究:Zoo Tycoon」「大学、産業、公的機関間の連携構築」といったテーマが議論された。それぞれの内容についてはいずれ詳しくまとめる機会があるだろう。会場では、隣の人に話しかけたら、イギリスから来たゲーム会社の社長だった。奥さんが日本人なんだそうだ。昼食の時に、Serious Games Summitで知り合ったコロンビア大のBillと再会した。彼の同僚の韓国人女性とも知り合いになった。似たような研究をしているので、ぜひもっと研究の話をしようということになった。Penn Stateでもまだこの分野は盛り上がる前なので、こういう仲間が増えるのはとてもうれしい。
会場全体でのオープンディスカッションに入り、Serious Games InitiativeのBen Sawyerが「Toruと一緒にSerious Games Japanを始めたからみんなよろしく」とアナウンスをした。さっそく何人かから声をかけられた。急に周辺から中心へ入ってきたといった感じで、いよいよ後には引けなくなってきた。
5時半で閉会となり、1日目は終了。疲れたのですぐにホテルに戻った。夕飯は近所の酒屋でビールを買って、タイ料理屋でビーフ丼を買って持ち帰って食べることにした。出来上がるのを待っていると、仕事を終えた帰りらしい作業着を着たおっちゃんが注文して待っていた。同じ酒屋の袋を下げていたので、隣でビール買ったのかと聞くと、うれしそうに「仕事の後は、ここの飯とビールをいっぱいやるんだよ」と応えてきた。「機械工をやってるんだが、今日の修理はたいへんだったよ。最近の機械はネジも機械で締めるから硬くて外すのが大変だよ」と話し始めた。ここのタイ料理とビールは近所の作業員のおっちゃんたちの定番らしい。何せ安い。ビールと料理一品で7ドル。ホテルに帰って食べたらこれで満腹。疲れていたので食べたあとすぐ寝てしまった。