シリアスゲームサミットD.C. 2006に参加のため、昨日からワシントンD.C.に滞在中。先月愛車のメンテをして、先日洗車もしたので、とても快適なドライブで、しかも今回初で一度も迷わずにたどり着いた。研究室の同僚も一緒なのでナビがいたのと、もう何度もD.C.エリアに来ているので単に慣れてきただけというところはある。
さて、サミットの方は、詳しい内容はまた別の機会に譲るが、今回もたいへんな盛況である。参加者はさらに増加していて、セッション数も増えている。今回は東大の馬場先生や韓国のウィ先生をはじめ、アジアからの参加と思しき顔ぶれが十数人は増えた。ヨーロッパ各国からの参加者もそこここで見かけたし、全体的にインターナショナル度が前回よりも高まっている印象を受けた。
内容も進化している。ヘンリー・ジェンキンスやジム・ジー、ベン・ソーヤーといったリーダーたちが着々と次のステップに進んでおり、多くの優秀な人々が熱心に進める開発や研究がそれに続き、ネタは尽きない。
出版準備中の本で述べているが、今のシリアスゲームの概念は、現在のゲームがシリアスなものと考えられていないためにわざわざシリアスだと言っているだけで、将来ゲームに対する社会的認識が変わるにつれてこの概念は進化していくと思われる。
そして今回のシリアスゲームコミュニティのリーダーたちの発表には、すでにその進化の兆候が現れていた。今回のサミットで示された一つの方向性は、シリアスなゲーマーが生み出すゲーム文化が鍵となり、ゲーム文化によってインスパイアされて展開するシリアスゲームである。これはシリアスゲームがある程度普及して、次の段階に向けたビジョンとして機能するだろう。