日本のバラエティゲームショーを元ネタにした番組「Wipe Out」と、「I Survived a Japanese Game Show」がABCで今週から始まった。
「Wipe Out」の方は、日本の「SASUKE」のリメイク的な番組。SASUKEは「Ninja Warrior」という名前でケーブルの深夜枠にそのまま放送されていて人気だったそうだ。YouTubeでも話題になっていたとのこと。一般からの参加者12人が日本ではおなじみのいろんなゲームにチャレンジして、優勝者は5万ドルもらえる。
火曜の夜8時からこういうのをやるのもどうかと思うが、それでもWipe Outの方はまだ普通にゲームショーな感じ。その後の9時からやっている「I Survived a Japanese Game Show」の方はもっとすごくて、日本を舞台にしたリアリティショー形式で、設定にひねりを加えた変な構成の番組。
12人のアメリカ人参加者が、よくあるリアリティショーに出るつもりでいきなり日本に送りこまれ、「フレンドパーク」風の架空の番組「本気で」に出演しているという設定でチャレンジが始まり、毎週一人ずつ脱落して、最後に残った人が25万ドルもらえるそうだ。
番組自体はひじょうにくだらないのだが、番組の演出のがちゃがちゃな日本語や参加者のリアクション加減が面白くてつい見てしまった。くだらなさのなかに、ところどころ「ロスト・イン・トランスレーション」的な異文化の出会いやステレオタイプを逆手に取って皮肉ったジョークがちりばめられていて、思った以上に見所が多かった。
リアリティショーのフォーマット自体がマンネリ化しつつある中で、こういう路線で来たのかなという感じ。舞台に日本が選ばれているあたりは、最近のアメリカの日本ブームの影響か。