今週から「24」シーズン6の放送が開始された。2時間の放送を二日連続。これでもう今シーズンも目が離せなくなってしまった。
内容について書くのはやめておくが、基本的なシナリオの型はこれまでのシーズンと同様で、最悪の選択の中で苦渋の選択をして、結局は大きな犠牲を出したり、絶対いなそうなところに裏切り者がいたり、良かれと思ってやったことがものすごく裏目に出たり、テロリストにも事情があったり、不運なご近所家族が災難に遭ったり、テロリストと政治取引をしたり、過去に犯した罪のしっぺ返しを受けたり、こんなことになったら終わりじゃないか、と思ったらまださらに大変な問題があって話が続いたり。基本的にこの作品で確立した型を踏襲している。
見ていて力が入るので、肩が凝る。展開が速いので、英語で話を追うのが大変だというのもあるし、ずっと緊張感が続くので見ていて気疲れする。見終わった後に変な気の高ぶりが残った感じで、やや身体に悪い気がする。それでも見てしまう。そして見終わって、なんとも言えないやるせなさが残る。人の業の深さというか、仕方無しに犯してしまう罪に結局は足を取られて、みんなが不幸の連鎖に陥って誰も救われない様子を見続けさせられる。安っぽい勧善懲悪ではなく、善の方もろくでもないことをするし、悪の方もいろいろな事情を抱えている。不運が人の関係をすれ違わせることもある。
パターンが同じで、スケールが大きくなるにつれて時間感覚がおおざっぱになってきているところはあったとしても、この手のドラマの中では群を抜いて質が高い作品であることは間違いない。前のシーズンでハマった人は、また今シーズンも楽しめるのも間違いないだろう。
どうも