2008年11月30日

米マイクロソフトとニューヨーク市立大ほかによるデジタルゲーム学習研究コンソーシアム

 だいぶ海外ニュース紹介が遅れ気味なので、これからしばらく少し古いものも含めてキャッチアップしていきたいと思います。

 さっそくこれはちょっと古めで10月に報じられたニュースですが、米マイクロソフトリサーチとニューヨーク市立大をはじめとする研究機関によって、デジタルゲーム学習の研究コンソーシアム、Games for Learning Institute (G4LI),が設立されました。

 このコンソーシアムは、マイクロソフトリサーチが150万ドル(約1億5000万円)を出資し、ニューヨーク市ほかの参加主体の出資も合わせて合計300万ドル(約3億円)規模の予算が当初3年分の活動のために提供され、中学の数学と科学カリキュラムの学習に寄与するデジタルゲームの研究を推進するというものです。

 これらの科目でデジタルゲームを利用した際の学習効果の評価を中心に、ゲームのどのような要素がなぜ学習に有効なのかをより深く理解を得るための研究を行っていくとのことです。

 コンソーシアムにはニューヨーク市立大のほか、コロンビア大、ダートマス大、ロチェスター工科大学ほかの各大学が参加しています。

ソース:
Microsoft Research, NYU Announce Games For Learning Institute (SeriousGamesSource)

Microsoft Research, NYU and Consortium of University Partners Create First Scientific-Based Game Research Alliance to Transform Learning(米マイクロソフトのプレスリリース)

投稿者 tfuji : 02:01

2008年10月05日

GameSpotにVirtual Heroes CEO インタビュー掲載

 現在、米国で最も勢いのあるシリアスゲーム開発会社の一つ、Virtual HeroesのCEO、Jerry Heneghan氏のロングインタビューが掲載されました。

Q&A: Virtual Heroes training real heroes (GameSpot)
http://www.gamespot.com/news/6198546.html

 PSP版として提供されることが発表された(プレスリリース)、ヒルトン・ガーデン・インの従業員向けインタラクティブトレーニングゲーム「HGI Ultimate Team Play」をはじめ、軍事、医療、ビジネスなどの各分野で進行中の同社の開発プロジェクトが取り上げられています。米国土安全保障省とGeorge Washington University Medical Centerと同社が開発した、救急対応シミュレーション「Zero Hour: America's Medic」も公開されており、一般向けにも$15でまもなくダウンロード販売開始されるとのことです。

 米陸軍の「America's Army」は、シリアスゲームの代表例としてよく知られていますが、このゲームで提供される救急対応トレーニングの知識のおかげで実際に人命救助に貢献できたという話(下記記事参照)も紹介されています。

 また同社は、人気ゲームタイトルを手がけたクリエイターが活動していることでも知られています。以前にもご紹介したように、「サイレントヒル」(コナミ)のアートディレクターとして知られる佐藤隆善氏は現在同社で活動しています。インタビュー中では、佐藤氏が同社に参画することになった経緯が語られていて興味深いです。ほかにも「グランド・セフト・オート」の開発会社Rockstar Gamesで活動していた開発者たちが同社製品の開発に携わっていることなども触れられています。

 
関連記事:
「サイレントヒル」のTakayoshi Sato氏、シリアスゲームについて語る

Gamer uses virtual training to save lives (Yahoo Games)

投稿者 tfuji : 19:15

2008年10月02日

「ゲーム業界の敵」、弁護士資格剥奪される

 大手ゲーム会社を片っ端から訴えるなど、アンチ暴力ゲーム運動の先頭に立って活動していた弁護士、ジャック・トンプソン(Jack Thompson)氏に対し、9月25日、フロリダ州最高裁より同氏の弁護士資格の永久剥奪と罰金約4万3000ドルの支払いの命令が下されました。

 トンプソン弁護士は、「グランド・セフト・オート」をはじめとする暴力描写を含むゲームを発売するパブリッシャー各社を訴えるなど、ゲーム業界の敵として知られていますが、このほかにもラップ音楽などさまざまなターゲットを見つけては訴えたり、果てはフロリダ州の裁判所や弁護士協会を訴えるなど、不適切な活動や問題行動が続いてきた結果の今回の措置となったようです。

 さっそくこのニュースを取り上げた各ゲーム情報サイトではゲームファンから多くの喜びや同情のコメントが寄せられて話題になっています(ソース:Wikinews)。

投稿者 tfuji : 15:10

2008年09月24日

米国心理学会のゲームの効果に関する声明

 8月に米国心理学会(APA)の年次大会においてデジタルゲームの効果に関するセッションが行われ、その発表内容が同学会のプレスリリースとしてアナウンスされました。

PLAYING VIDEO GAMES OFFERS LEARNING ACROSS LIFE SPAN, SAY STUDIES (American Psychological Association)
http://www.apa.org/releases/videogamesC08.html

 大会では、このテーマの研究に取り組む各分野の研究者からの下記の4つの発表が行われました。

"Four dimensions of Video Game Effects," William Stone, BS, and Douglas A. Gentile, PhD, Iowa State University;
"Games, Stealth Assessment and Learning," Valerie Shute, PhD, Florida State University;
"Informal Scientific Reasoning in Online Game Forums," Constance Steinkuehler, PhD, and Sean C. Duncan, MA, University of Wisconsin at Madison;
"Children's Problem Solving During Video Game Play," Fran C. Blumberg, PhD and Sabrina S. Ismailer, BA, Fordham University,

 リリースによると、各発表で言及された効能は次のようなものです。
・「子どもたちはビデオゲームをプレイしながら認知知覚スキルを向上している。年長の子どもは単に娯楽としてゲームをプレイしようとする一方で、年少の子どもほど問題解決に取り組む傾向が見られた」
・「暴力的なゲームをプレイする生徒は、暴力的でないゲームをプレイする生徒よりも、敵対心が強く、不寛容で暴力を普通のこととして見る傾向がある」
・「その一方で、社会的なゲームをプレイする生徒は、他者と協力的に学校生活を送る傾向がある」
・「ゲームプレイ時間の長い生徒は、プレイ時間の短い生徒よりも学校の成績が悪く、肥満傾向にある」
・「腹腔鏡手術を行う外科医のうち、普段ビデオゲームをプレイする人は、プレイしない人よりも処理時間が短く、ミスが少ない。これは性別や手術経験などの他の属性よりも影響度が大きかった」
・「ゲームの効果にはさまざまな側面があり、単に善悪で分けられるものではない。ゲームの性質によって効果は異なり、さまざまな用途で強力な教育ツールとなり得る」
・「ゲームを利用した学習活動は、通常の授業を補足することができる。ワールド・オブ・ウォークラフトを利用して科学的思考を教える活動を行ったところ、生徒たちは協力的な活動によって単独活動よりも問題解決が早く行えること、ゲームを通してシステム、モデル、フィードバックなどの概念、数学的思考などを問題解決に取り入れている」

 以上のように、これまでに学術的なゲーム研究の中ですでに示されていた結果を「学術的にゲームの効果がどこまで明らかになっているか」をレビューした内容だったようです。

 すでに多くの各分野の学会でゲームの効果について議論されていますが、APAのような大規模な権威ある学会においてもこのテーマが取り上げられていることからも、米国の学術界においてゲーム研究への関心が広がりつづけていることが伺えます。

投稿者 tfuji : 21:52

2008年09月03日

SERIOUS GAMES SUMMIT GDC 2009の発表者応募受付中

 来年3月18-22日にサンフランシスコで開催されるゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC) 内で、シリアスゲームサミット(3月18-19日)が行われます。現在、発表者を募集中です。

 このサミットは2004年からこの形式で行われており、今度で6回目となります。シリアスゲームに関心のある人々が集う最大のイベントとして定着しており、この分野の最新情報の収集や人的ネットワークの形成の場となる良い機会です。

 レクチャー、パネル、ケーススタディ、ポスター、デモ、の五種類のセッションにそれぞれ発表者を募集しています。応募締め切り日は9月24日です。募集内容等詳細は公式ウェブサイト(英語)でご確認ください。
http://www.gdconf.com/conference/sgssubmissions09.htm

投稿者 tfuji : 18:50

2008年08月28日

「デジタルメディアと学習」コンペ、今年は日本からも応募可

 マッカーサー財団がスポンサーとなって昨年から開催されているDigital Media and Lerning Competition の今年の応募受付が開始されました。今年は日本からも応募を受け付けているので少し概要をご紹介します。

Digital Media and Learning Competition Website
http://www.dmlcompetition.net/

 「イノベーションと参加型学習賞(Innovation and Participatory Learning awards)」 部門(1プロジェクト当たり3万〜25万ドルで最大180万ドル)、「ヤングイノベーター賞(Young Innovator awards)」(1プロジェクト5千〜3万ドルで最大24万ドル)の二つの部門が設定されており、合計約200万ドルが採用された研究プロジェクトに活動資金として提供されます。今年は国際化を進めており、日本も含め一部の国からも応募を受け付けています。

 今年のテーマは「参加型学習(Participatry Learning)」で、ゲーム、Wiki、ブログ、仮想環境、SNS、モバイル機器、などのデジタルテクノロジーを利用して、学習者が協力して学習や創造活動を行うことのできる学習環境を開発するための研究プロジェクトが対象となっています。

 アイデアや経験を共有、創発して、より優れたものを生み出す活動を促進するということが参加型学習のキーコンセプトとして示されており、想定されているプロジェクトのイメージとして、汎用的に利用できる仮想空間で多人数が深いコラボレーションを通して相互に学習できるプラットフォームの提供やその利用アプローチの研究が挙げられています。

 採用の基準として強調されているのは、技術的な新規性だけでなく、参加型学習の方法論を取り入れたデザインにすることで、学習面のユニークさをどうアピールするかがポイントになるようです。

 昨年は、環境教育ゲームなどのシリアスゲーム開発プロジェクトや、ケータイなどのモバイル機器を利用した学習環境開発プロジェクトが採用されています。今年もテーマ的にシリアスゲームや仮想世界などの研究プロジェクトも見込みがあると思います。

 英語圏の学習者向けに学習環境を提供することが前提になるかと思いますが、関連する研究プロジェクトを行っている皆さんにとってはよい機会になるかと思います。

 応募締め切りは10月15日です。応募詳細は同コンペウェブサイトをご参照ください。

Digital Media and Learning Competition Website
http://www.dmlcompetition.net/

昨年度の採用プロジェクト
http://www.dmlcompetition.net/1/winners.php

投稿者 tfuji : 10:55

2008年08月18日

シリアスゲーム製品販売ウェブサイト

BSG.gif

 シリアスゲーム関連製品販売ウェブサイト「Buy Serious Games」が開設されました。

 このウェブサイトは、英国ウェストミッドランド地域開発公社がスポンサーとなって推進されているSerious Games Exposed project が主体となり、英国コベントリー大学のSerious Games Institute ほか、同公社が支援する各機関と共同でシリアスゲーム振興活動の一環として運営されています。

 Paypalやクレジットカード決済でオンライン購入が可能になっており、現在はビジネスシミュレーションゲームやゲーム開発ツールなどが8点ほどが展示されています。これからバラエティも品数も充実していくことと思います。シリアスゲーム振興として、製品の流通手段を提供しようという試みで、今後英国からこのような試みがどのように展開されていくかが楽しみなところです。

Buy Serious Games ウェブサイト
http://www.buyseriousgames.com/

投稿者 tfuji : 18:04

2008年08月04日

Serious Virtual Worlds’08、9月に英国で開催

 来月、9月11-12日に英国コベントリー大学で、仮想世界研究をテーマとした国際カンファレンス「Serious Virtual Worlds’08」が開催されます。

 このカンファレンスでは、仮想世界の教育的、社会的用途での利用研究に関する発表が行われます。主催のコベントリー大学 Serious Games Institute では、セカンドライフやOLIVEプラットフォームなどの仮想世界の応用に関する産学連携プロジェクトを進めており、それらのプロジェクトの活動状況もこのカンファレンスで報告されるようです。SGI は英国さらに欧州の仮想世界研究の主要拠点となっており、この分野の研究に関する情報発信を活発に行っています。

開催概要等詳細はこちら。
http://www.seriousvirtualworlds.net/

投稿者 tfuji : 23:07

2008年07月16日

マイクロソフトの環境ゲーム開発コンテスト結果発表

imaginecup.jpg

 先日、マイクロソフト主催の学生コンテスト「Imagine Cup 2008」の結果が発表されました。

 世界100ヶ国以上、20万人以上の学生がエントリーし、ソフトウェアデザイン、ゲーム開発、プログラミング競争など9つの部門で環境を問題をテーマとした開発コンテストが行われました。今回パリで行われた最終審査に残ったのは370人、124チーム、世界61ヶ国からの学生たちで、各部門の入賞チームが選考、表彰されました。

 その中のゲーム開発部門は、環境問題をテーマにXNA Game Studio Expressを利用してゲーム開発に取り組むというもので、下記の3チームが入賞しました。

第1位::Team Mother Gaia Studio(ブラジル)
第2位: Team Drunk Puppy Productions(ベルギー)
第3位:Team GOMZ(韓国)

 このコンテストでは毎年社会問題の解決のための開発をテーマに掲げており、来年のテーマは「世界が直面している最も深刻な問題の解決」のためのソフトウェア開発・作品制作で、大会はカイロで開催されます。審査基準や応募方法の詳細は8月15日より告知されるそうです(ソフトウェアデザイン部門は公開中)。ソフトウェア開発やアート専攻の学生の皆さんはぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

Imagine Cup 2008 結果詳細

投稿者 tfuji : 22:30

2008年07月10日

米国で最も売れたゲームタイトルトップ10

 前のエントリーでヨーロッパで売れているゲームタイトルのランキングをご紹介しましたが、米国で売れているゲームタイトルランキングもForbes.comで記事が出ていたのでついでにご紹介します。

 このランキングは、コンソール機、PCなどすべて含んだ過去15年間のセールスデータ(NPD Group提供)に基づいた総合セールスランキングとのことです。また、USマーケットとあるので、カナダは含まず米国内のみのデータからの集計のようです(カッコ内はパブリッシャー、数字は販売本数)。

1. Grand Theft Auto: San Andreas (Take-Two Interactive), 940万本
2. Guitar Hero III: Legends Of Rock (Activision), 820万本
3. Madden NFL 07 (Electronic Arts), 770万本
4. Grand Theft Auto: Vice City (Take-Two Interactive), 730万本
5. Madden NFL 06 (Electronic Arts), 770万本
6. Halo 2 (Microsoft ), 661万本
7. Madden NFL 08 (Electronic Arts), 660万本
8. Call Of Duty 4: Modern Warfare (Activision), 625万本
9. Grand Theft Auto 3 (Take-Two Interactive), 620万本
10. Madden NFL 2005 (Electronic Arts), 610万本

 過去15年分の累計ですが、トップ10はすべて2001年以降発売のタイトルで占められています。大手パブリッシャーの主力フランチャイズタイトルが並んでおり、日本市場とはまったく異なる傾向があることがわかります。特にアメフトゲームのMaddenは、米国市場でしかヒットしようのないタイトルですが、ここ数年米国では毎年確実に600万本を超えるセールスをあげています。

 Grand Theft Auto も批判をよそに新作を出すたびにヒットになっています。先日発売されたGrand Theft Auto IVは、前作を超えてトップになる勢いで売れているそうです。

 Halo2やCall Of Duty 4:は、米国で人気のファースト・パーソン・シューティングゲームでランク入りも納得なところですが、2位に入っているGuitar Hero III は昨年12月発売なので、このシリーズが米国でいかに勢いがあるかを表していると言えます。

America's All-Time Favorite Videogames (Forbes.com)

関連記事 (Another Way):
北米版クソゲーワースト10
音楽ビジネスのプラットフォーム化したゲームメディア
Guitar Heroの超絶プレイとMODコミュニティ

投稿者 tfuji : 19:39

「脳トレ」がヨーロッパで最も売れたゲームタイトルに

Brain.jpg

 Forbes.comでヨーロッパのゲーム市場についての記事が出ており、2007年のゲームタイトルの販売動向が取り上げられています。
 ヨーロッパで2007年に一番売れたゲームタイトルは、日本でも大ヒットした「脳を鍛える大人のDSトレーニング」のヨーロッパ版「Dr Kawashima’s Brain Training (北米版のタイトルは「Brain Age」)」だったそうです。記事で紹介されているセールスランキングは次の通りです。なお、このランキングは、英国、フランス、ドイツのセールスデータを集計したものだそうです。

1. Dr Kawashima’s Brain Training (Nintendo)
2. FIFA 2008 (Electronic Arts)
3. Wii Play (Nintendo)
4. Pro Evolution Soccer 2008 (Konami)
5. New Super Mario Bros. (Nintendo)
6. Need for Speed: ProStreet (Electronic Arts)
7. Assassin’s Creed (Ubisoft)
8. Call of Duty 4: Mordern Warfare (Activision)
9. Big Brain Academy (Nintendo)
10. The Simpsons Game (Electronic Arts)

 このほか、記事ではゲーム市場の中でもヨーロッパ市場が潜在的にもっとも大きな市場で、まだ開拓の余地が多く残されていること、暴力描写の多いゲームは好まれず、短時間でプレイできるカジュアルゲームの人気が高いことなど、ヨーロッパ市場の特徴や可能性について論じられています。

参照記事:
Games That Europe Loves To Play (Forbes.com)

Brain Training Best Selling 2007 Game In Europe (Serious Games Source)

その他関連記事:
「脳を鍛えるゲーム」でどこまで賢くなれるか (Wired News)

世界のNintendo DS TVコマーシャル (Another Way)

投稿者 tfuji : 19:11

2008年07月08日

ベライゾン、リテラシー学習ゲーム開発に100万ドル提供

 ベライゾン財団(Verizon Foundation)は、リテラシー学習ゲーム開発プロジェクトへの補助金として全米図書館協会(ALA)へ100万ドル(約1億500万円)を提供すると発表したとSerious Games Source が報じています。

 ALAでは、リテラシースキルを学習する上でのゲーム開発し、その効果を測定、評価するプロジェクトを行って、リテラシー学習ゲームのモデルケースを生み出すことを目指しています。今後ゲーム開発者とともに図書館をテーマとした学習ゲームなどを開発、評価していく予定だそうです。ベライゾン財団は、米国の大手携帯電話会社のベライゾン(Verizon)の社会貢献活動を推進する財団です。

参照記事:
Verizon Rewards $1M Grant For ‘Gaming For Learning’ Project (Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=19243

投稿者 tfuji : 21:37

2008年06月29日

「Wiiで減量男」、今度はWii Fitで減量に成功

 北米でWii発売した直後の2006年12月〜2007年1月、ペンシルバニア州フィラデルフィア在住のプログラマ、Mickey DeLorenzoさんが「Wii Sports で減量実験」にチャレンジし、その模様をWii関連ニュースサイトの「WiiNintendo」で連載して一躍有名になりました。今回もWii Fit発売に合わせて再びWii Fitで実験を行い、先日その結果が発表されました。

Wii Fit Experiment Results (WiiNintendo)

 前回のWii Sportsの時は6週間で9ポンド(約4kg)でしたが、今回は同じ期間で15ポンド(約9kg)の減量に成功したそうです。今回の実験の設定や実験結果がウェブサイトで詳しく紹介されています。

 実験の途中、キャンピングカーで家族旅行していたそうで、キャンピングカーの車内でWii Fitに励む様子や、旅先の各地でバランスボードとともに記念撮影して楽しんでいる様子がビデオで紹介されています。


投稿者 tfuji : 21:53

2008年06月25日

「サイレントヒル」のTakayoshi Sato氏、シリアスゲームについて語る

 元コナミのCGデザイナーとして「サイレントヒル」を手がけ、その後EAを経て現在はシリアスゲーム開発会社のVirtual Heroesで活動している佐藤隆善氏が、Tales of Tales のインタビュー記事の中でこれまでのデザイン活動について語り、シリアスゲームについてもコメントしています。

Tales of Tales Interview with Takayoshi Sato (イントロ)
Tales of Tales Interview with Takayoshi Sato (本文)

 記事の中で佐藤氏は、ゲームが同じようなものばかりになって、デザイナーは同じようなゲームにきれいなビジュアルを付け替えるだけのような役割になりつつあると感じる中でシリアスゲームと出会い、「シリアスゲームはまだ生まれたばかりなので、将来の可能性を求めるのにとてもよい場所だと思いました」とシリアスゲーム開発に活動のフィールドを移した経緯を語っています。そしてこれまでにコナミやEAで関ってきた大規模ゲーム開発とは異なる、小規模予算で求められる成果も異なるシリアスゲーム開発のプロジェクトで、アートディレクターの役割とともに自らアートワークを手がける機会を楽しんでいるそうです。

 佐藤氏の個人ウェブサイトで、佐藤氏がVirtual Heroesで最近手がけたアートワークが紹介されています。同社の医療教育シミュレーションやヒルトン・ガーデン・インの従業員教育シミュレーションのアートワークなど、同社製品のビジュアル面のクオリティを高めるのに佐藤氏が活躍している様子が伺えます。

Sato| Works.com
http://www.satoworks.com/
Virtual Heroesで手がけた作品紹介
http://www.satoworks.com/after2005.html

投稿者 tfuji : 23:42

2008年04月15日

Kaplan、SAT試験対策のDSソフトを開発中

 米国の教育会社Kaplanが大学進学適性試験SAT(Scholastic Assessment Test)準備のためのニンテンドーDS向け学習ソフトを開発中であることがNewsweekのLevelupブログで報じられ、ゲーム系ブログなどを経由してニュースが広まっています。

 このソフトは、ゲーム開発会社のAspyr Mediaと共同で、ニンテンドーDSのほか、PC、Mac向けにも開発されており、年内発売予定とのことです。Aspyrはテキサス州オースティンを本拠として、人気ゲームの移植を中心にした事業を行っている開発会社で、このタイトルがパブリッシャーとしての初タイトルになるそうです。

 先月も、同じく米国の教育会社Plato LearningPSP向けに学習ソフトシリーズを発売するというニュースが出ていましたし、米国でもモバイル端末向けの学習ソフトの提供が進行する流れに向かっているようです。

Scoop: Kaplan Teams Up With Aspyr Media to Create an SAT Test Prep Game For the Nintendo DS(Newsweek Level Up)

Kaplan and Aspyr Team Up to Create Dynamic Videogames for Nintendo DS, PC and Mac(News release from Aspyr)

投稿者 tfuji : 20:43

2008年02月15日

GDCでも「Wiiハビリテーション」事例発表

 前のエントリーのWiiを利用したリハビリテーション事例について一つ見落としていたので追加です。

 2月18日より開催されるシリアスゲームサミットGDCで、Wiiリモコンを利用したパーキンソン病治療のためのトレーニングプログラムの研究開発事例の発表が予定されています。このプログラムは、NIHの支援を受けてRed Hill Studios とUCSF School of Nursingが共同で開発しています。

Day 2: Tuesday (February 19, 2008) Time: 10-10:30am
PDwii: Using Novel Interfaces to Promote Physical Rehabilitation & Achieve Quantifiable Results
Speaker(s): Bob Hone & Wolf Schuster (Red Hill Studios)

 なお、GDC公式ウェブサイトに、シリアスゲームサミットGDCの日程詳細が掲載されています。

投稿者 tfuji : 02:30

2008年02月14日

米国で進む「”Wii”ハビリテーション」の動き

 任天堂のWiiのゲームをリハビリテーションに利用しようという米国の実践事例が紹介されています。

Doctors Use Wii Games for Rehab Therapy(Excite News)
http://apnews.excite.com/article/20080209/D8UMOS4G0.html

 記事では、米国ノースカロライナ州の病院など複数の病院で「Wiiスポーツ」をリハビリテーションのために利用して、患者の身体機能改善につながった例や患者のコメントが紹介されています。また、効果については体験談的な事例は豊富に出てきているものの、実証的な研究はされてなかったため、今後本格的に実証研究を行おうという研究機関も出てきているとのことです。

 身体を動かすタイプのゲームをリハビリテーションに利用する取り組みは、ナムコと九州大学病院の共同研究や、Wiiより先行して提供されているXavix(ザビックス)の介護施設向けサービスの提供など国内でも進められていますが、米国や英国などでも関心を集めてきており、各地の病院や介護施設でWiiを導入する動きが進んでいます。これらの取り組みについては以前にも次のような日本語記事で紹介されています。

『Wii Sports』をリハビリに応用する病院(inSide)
http://www.inside-games.jp/news/207/20750.html
老人ホームにはWiiを、専門の業者が全米で売込み中(inSide)
http://www.inside-games.jp/news/248/24840.html

投稿者 tfuji : 20:59

2008年01月27日

Wiiリモコンを使ったマルチタッチホワイトボード

 カーネギーメロン大学の大学院生、Johnny LeeさんのWiiリモコンの技術を応用して作ったソフトウェアの紹介ビデオが話題になってます。今日もMLで流れてました。

 Wiiリモコンの認識機能をパソコンで制御するソフトウェアを開発して、プロジェクターで映し出したパソコン画面上にポインターを使って絵を描いたり、ウィンドウ制御をしたりできる、マルチタッチホワイトボード、あるいはタブレットPCの機能を実現しています。Wiiリモコンを使うと市販のそれらの製品よりも大幅に低コストでできるそうです。サンプルのソフトウェアと導入方法もJohnnyさんのウェブサイトで提供されています。Tech系のブログでは日本語でもいち早く紹介されてますね。

Wii リモコンで頭の位置を認識する VR システム(Engadget)
http://japanese.engadget.com/2007/12/23/desktop-vr-system-with-wiimote/
Wiiリモコンで今度はマルチペンタブレット(Engadget)
http://japanese.engadget.com/2007/12/20/multi-touch-pen-tablet-using-wiimote/

 Wiiリモコンはエンジニアの創造性を刺激するようで、You TubeにはWiiリモコンでいろんな実験をした映像が載っています。これはWiiリモコンでロボットアームを動かす映像です。まずWiiリモコンをパソコンにつないでみるところから始まって、あとは使い手の興味に合わせてさまざまな応用が出てきています。


投稿者 tfuji : 00:53

2008年01月21日

Serious Games Summit GDC のセッション内容

 米国サンフランシスコで2月18-19日にゲーム開発者会議(GDC)の枠内で開催されるシリアスゲームサミットGDCの開催まであとひと月を切りました。今年も各方面のシリアスゲームの最新動向を理解するためのさまざまなセッションが行われる予定です。今年はGDCが例年よりもひと月早い開催となったため、開催内容の発表が遅れ気味でしたが、先週セッションのラインナップが発表となりました。まだ調整中のセッションが残っているようで、もう数セッション追加で発表されるようです。ここでは一部をピックアップしてご紹介します。

Serious Games Taxonomy (シリアスゲーム分類学)
Speaker(s): Ben Sawyer (Digitalmill) & Peter Smith (University of Central Florida)
シリアスゲームイニシアチブで活躍する2名のスピーカーが、さまざまな分野で数多くのシリアスゲームを分類して理解する枠組を提示。

GAMESTAR MECHANIC: Learning through Game Design (ゲームスター・メカニック: ゲームデザインを通した学習)
Speaker(s): Katie Salen (Parsons School of Design), Greg Trefry (Gamelab)
ニューヨークの小学校でゲームデザインを通した学習カリキュラムの開発を進めているスピーカーたちの取り組みを紹介。

Make this Game Better: THE REDISTRICTING GAME (「選挙区割りゲーム」のバージョンアップをみんなで考える)
Speaker(s): Chris Swain (University of Southern California)
USCで開発された選挙の区割り問題をテーマにしたゲームの開発についての話と、完成したゲームをもとに、来場者の中から2名が代表してこのゲームの次のバージョンを24時間で企画して、翌日のセッションで再び議論するという2部構成のインタラクティブセッション。

Game Engines for Serious Games (シリアスゲーム開発のためのゲームエンジン)
Moderator: Ben Sawyer (Digitalmill)
Panelists: Tim Holt (Oregon State University), Perry McDowell (Delta3D), Amulya K. Garga (Lockheed Martin), Roger Smith (U.S. Army Simulation, Training, and Instrumentation)
シリアスゲーム開発のために適したゲームエンジンの紹介とその開発事例のパネルディスカッション。

Serious Game World Reports (シリアスゲームワールドレポート、英国・フランス・日本・カナダ)
世界各国で進んでいるシリアスゲームの動向を紹介。日本の動向については、東大の馬場教授のグループによる発表が行われます。

Out of the Box: EA Fuels New Ideas with MADDEN & SIMS Titles (EAのマッデンやシムズタイトルにおける新しいアイデア)
大手ゲーム会社EAが主力タイトルのマッデンやシムシティ、ザ・シムズの新作で行っているシリアスゲームへの取り組みを紹介。

Meditation & Relaxation with Games (ゲームを利用した瞑想とリラクセーション)
Speaker(s): Ian Bogost (Persuasive Games), Tracy Fullerton (University of Southern California), Wild Devine
バイオフィードバックを利用したゲーム「Wild Devine」などのリラクセーションのためのシリアスゲームの事例。

Microsoft ESP: Taking FLIGHT SIMULATOR from Game to Serious Game (マイクロソフトESP: フライトシミュレータのシリアスゲーム化)
Speaker(s): Shawn Firminger (ACES Studio - Microsoft Game Studios)
マイクロソフトがリリースした、フライトシミュレータのゲームエンジンの開発経緯や利用用途などの話題。

 この他にも多くの興味深いセッションが予定されています。シリアスゲームサミットへの参加には、GDCのSummits & Tutorial Pass または All Access Passのいずれかが必要です。

 Serious Games Summit GDC 2008 に関する詳細は、下記GDC公式ウェブサイト(英語)をご参照ください。参加申込の詳細は日本語版ウェブサイトをご覧ください。

Serious Games Summit GDC
http://www.gdconf.com/conference/sgs.htm
GDC日本語版ウェブサイト
http://japan.gdconf.com/

投稿者 tfuji : 23:01

2007年12月23日

マイクロソフト、シリアスゲーム市場に本格参入

 ビジネスウィークのオンライン版に、マイクロソフトが自社のフライトシミュレータをもとに開発した、トレーニングシミュレーション開発プラットフォーム「Microsoft ESP」の提供を開始するという記事が掲載されました。

Microsoft's Games Get Serious
ESP is a new software product based on the popular PC game Flight Simulator. It's also Microsoft's first foray into nonentertainment games
http://www.businessweek.com/innovate/content/dec2007/id20071220_808794.htm
(ESPのスクリーンショットと主な機能紹介)
http://images.businessweek.com/ss/07/12/1221_microsoft_esp/index_01.htm
 この製品は、フライトシミュレータで提供されている3Dグラフィック、気候シミュレーション、マルチプレイヤー制御、リプレイ機能などの一連の開発ツールがゲームエンジンとしてパッケージ化されて、1ライセンス$799ドルで提供されます。ライセンスを利用することで、詳細な3Dグラフィックを駆使したトレーニングシミュレーションが開発でき、そのコストを大幅に削減できるというのが売りとなっています。

 マイクロソフトは、これまでにも軍事用などの教育シミュレーションを開発する会社からライセンス供与をたびたび打診されていたものの、なかなか本業以外にリソースを割くゆとりがないために断っていたそうです。今回提供に踏み切った背景として、2007年現在、シリアスゲーム関連市場の規模およそ1億5000万ドル(約165億円)程度と推定(by Serious Games Initiative)され、この数字は2005年から3倍もの成長となっていること、さらに複数のアナリストの市場分析によるとシミュレーション、3Dモデリング関連市場は90億ドル(約9900億円)にのぼるということから、マイクロソフトとして市場に参入する価値を認めた、と記事で紹介されています。

 マイクロソフト・フライトシミュレータは、最初のバージョンが発売されてからすでに25年にもなるそうです。これまでに開発してきた豊富なリソースをプラットフォームとして製品化することで、既存リソースの二次利用による収益化が期待できることもプラスとなっているようです。

 このマイクロソフトESPの詳細は、来年2月にサンフランシスコで開催されるSerious Games Summit GDCでも紹介されるとのことです。

 シリアスゲーム開発ツールとしては、Forterra SystemsのOLIVEをはじめ、新興の開発会社数社によって3Dシミュレーション開発プラットフォームが提供されていますが、今回マイクロソフトの参入によってさらにこの製品市場の動向に影響を与え、シリアスゲーム開発への関心もこれまで以上に高まることにつながると思われます。

投稿者 tfuji : 21:06

2007年10月12日

環境問題を学べるSimCity最新作

 SimCityの最新作「SimCity Societies」について、米Electronic Arts(EA)と英国の大手エネルギー企業BPが協力して、地球温暖化の原因や影響を学べる要素を取り入れるとの発表がありました。「SimCity Societies」は前作「SimCity4」に続く同シリーズ最新版で、北米と欧州では11月15日発売とのこと。

日本語の記事もITmediaNewsに出ています。

EA、4年ぶりの「SimCity」は環境保護がテーマ(ITmedia news)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/12/news010.html

英語ですがSerious Games Sourceの記事の方が詳しいです。
EA, BP Partner For Climate Education In SimCity Societies(Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=15764

 今後このような形で、シリアスゲームの発想で市販ゲームに学習的な要素を高める動きが少しずつ増えてきそうで楽しみです。

投稿者 tfuji : 09:05

2007年08月17日

ビジネスウィークで「ゲームのチカラ」特集

 ビジネスウィーク誌のウェブサイトで「The Power of Gaming」という特集記事が組まれています。

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BusinessWeek Special Report: The Power of Gaming
http://www.businessweek.com/innovate/di_special/20070813thepowerof.htm

 この特集は7本の記事で構成されており、ゲーム産業の市場規模が拡大(PwCの予測では2006年316億ドル→2011年418億ドル)し、テクノロジーも飛躍的に向上するなかで、社会的な用途で利用されるシリアスゲームが重要なキーファクターとなってきていることを論じています。マッキンゼー、IBM、ジョンソン&ジョンソン、フィリップスなどの社内研修用に利用されているシリアスゲームも紹介されています。また、大手ゲーム会社がシリアスゲーム市場に参入する例として、スクウェアエニックスと学研がSGラボを設立したことも紹介されています。

投稿者 tfuji : 17:35

2007年01月05日

Food Force 最新情報

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 WFP 国連世界食糧計画が開発したゲーム「Food Force」のその後の状況についてお知らせします。

 無料配布されているゲームソフトのダウンロード数は、世界各国版合計で450万件に達する見込みとのことです。

 2005年10月にコナミから日本語版がリリースされて日本でも注目を集めましたが、現在のところ、英語、日本語、中国語、ポーランド語、ハンガリー語、フランス語、イタリア語版がリリースされています。

 2007年にはギリシャ語、ノルウェー語、フィンランド語、スウェーデン語、ドイツ語、ポルトガル語、アラビア語、スペイン語版の8ヶ国語版が新たにリリースされる予定で、年内には合計15カ国語版が提供されることになります。

 Food Forceプロジェクトの責任者、ジャスティン・ローチェ氏によると、続編の開発も進められており、今度は高めの年齢層を対象としたゲームを企画しているとのことです。(続編に関するアナウンス(英語)

投稿者 tfuji : 10:12 | コメント (0)

2006年11月20日

Tetris - From Russia With Love

2004年に英BBCで放送されたドキュメンタリー「Tetris - From Russia With Love」をGoogle Videoで見ることができます。

東西冷戦下のソ連で開発されたテトリスがいかにして世界中で大流行するに至ったのか、
なかなか興味深いです。約1時間。

投稿者 maecho : 23:09 | コメント (0)

2006年11月02日

ミシガン州立大学でシリアスゲームデザイン修士課程開設

 ミシガン州立大学がシリアスゲームデザイン修士プログラムを開設するとSerious Games Sourceで報じられています。

Michigan State University Launches Serious Game Design MA Program (Serious Games Source)
http://seriousgamessource.com/item.php?story=11426

 この修士プログラムは2007年秋から開始予定で、教育は同大学のテレコミュニケーション学部の教授陣が担当します。このプログラムの案内によると、ゲームデザインやコンピュータサイエンスなどを学部で学んだ人や、シリアスゲームが関わる各分野でゲームデザインに関心のある人々を主な対象としています。下記の5つのコアコースを履修したのち、修士論文または開発プロジェクトに取り組む二年間(21ヶ月)プログラムになるとのことです。また、シリアスゲームデザイン認定プログラムの履修生を年間20名まで受け入れており、「シリアスゲーム入門」、「シリアスゲーム理論」と選択科目一科目で認定証を受けることができます。

コア科目:
・「シリアスゲーム入門」
・「シリアスゲーム理論」
・「シリアスゲーム研究法」
・「シリアスゲームのデザインと開発」
・「デザインスタジオ(プロジェクト演習)」
(他、インターンシップや関連科目も選択で履修可)

2007年秋入学生の募集〆切は4月1日までで、出願や問い合わせは下記の同プログラムサイトにて行なえます。

ミシガン州立大学シリアスゲームデザイン修士プログラムWebsite
http://seriousgames.msu.edu/

投稿者 tfuji : 00:52 | コメント (0)

2006年10月27日

“Making History”がTechnology & Learning's 2006 Awards of Excellenceを受賞

Serious Gemes Source
 http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=11303
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Muzzy Lane Softwareのシリアス・ゲーム“Making History”がTechnology & Learning's 2006 Awards of Excellenceに選ばれた。

“Making History”は第二次世界大戦を舞台としたストラテジーゲームで、プレイヤーはチャーチルやスターリン、ルーズベルトといった当時の各国首脳となってさまざまな政治的駆け引きを行う。

2005年秋からアメリカの高校や大学で使われはじめた。Muzzy Lane社によると、インディアナのオークヒル・ハイスクールでは“Making History”を使うことで成績も上がった、ということである。

オークヒル・ハイスクールでの実践に関しては、オークヒル・ハイスクールの社会と世界史の教師David McDivittの記事に詳しい。
"Do Gamers Score Better in School?"
  http://seriousgamessource.com/features/feature_051606.php
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日本でもKOEIなどからさまざまな「歴史もの」ゲームが出ていますが、シリアス・ゲームという視点からすると、開発側(メーカー)・受け入れ側(教育現場)ともまだまだこれからという感じがします。シリアス・ゲームが認知されていくにつれて、今後は少しずつ実践が増えていくことを期待します。

投稿者 matsushita : 02:57 | コメント (0)

2006年06月21日

マクドナルドインタラクティブ:シリアスゲームをネタにした反企業活動

 「地球環境を考慮しない経営」を批判するアンチアドバゲーム「マクドナルドビデオゲーム」を作られてしまったマクドナルド社が、またもシリアスゲームをネタに、社会活動家による批判行動を受けました。

 このハプニングは、6月5-6日に開催されたUK Serious Games Eventで起こりました。発表者として、マクドナルドの子会社「マクドナルドインタラクティブ」のメンバーが登場し、次のような発表をしました。

 「マクドナルドの子会社である我々は、米陸軍のアメリカズアーミーにインスパイアされて、McMarketplaceという幹部社員教育のための経営シミュレーションを開発した。利用した社員からは好評価を得たので、気候シミュレーションのモジュールを開発して追加した。すると、どんなやり方でも50年以内に地球環境が破壊されて、経営が破綻する。このシミュレーションで経営を維持するには、最初の5年以内にガス排出量を70%削減し、森林破壊を止めなければならなかった。おかしいので調査してみたところ、どうやらこれは本当らしいということがわかった。直ちに経営方針を改めて、環境破壊を止めなければならないと経営陣に訴えたところ、聞き入れてもらえなかった。このまま地球が破壊されていくのを見過ごすことはできないので、我々はマクドナルドを離れ、この真実を世に広める活動を行なうことに決めた。」(以上要旨。全文はこちらで読めます)

 会場では議論の的となり、かなりの聴衆がこの声明を信じたそうですが、ゲームブログ等で真偽のほどを確かめる動きがとられ、この発表が全て、社会活動家達による壮大なインチキであることが突き止められました。

 イタリアの反マクドナルドの活動家が、マスメディアを利用した社会活動を得意とするYesmenの手ほどきを受け、ホンモノっぽい会社Webサイトや、シミュレーションのスクリーンショットまで作りこんだプレゼン資料を制作して、このイベントで計画実行に及んだということです。

 イベントの主催者側はこのことを全く知らされていなかったとのことで、この件については一切ノーコメントで、イベントのウェブサイトも表紙のみにしてしまっています。主催者にはなかなか気の毒な状況ですが、この計画の首謀者が応えたインタビューの中で、主催者側が「マクドナルドビデオゲーム」をマクドナルドが作ったものだと勝手に勘違いして、(あきらかに反マクドナルドの)このゲームの開発者に招待のメールを送ったことからこのアイデアを思いついたのであって、主催者は自らこの災難を招いたのだ、とコメントしています。

 このハプニングは、シリアスゲームやゲームブログのコミュニティで話題となって、さまざまな議論を呼びました。事の顛末はWaterCoolerGamesに一番詳しくまとめられています。

投稿者 tfuji : 23:52 | コメント (0)

2006年05月17日

オーストリアのゲーム研究修士プログラム

 オーストリアのドナウ大学にゲーム研究の修士プログラムが開設され、2006年度の入学者を募集しています。

Danau University Krems Computer Game Studies
http://www.donau-uni.ac.at/de/studium/department/imb/plus/06185/index.php

 この修士プログラムの特徴は、各講座が短期集中のワークショップ形式で、それぞれ3〜5日程度で完結することと、ドイツ語圏のオーストリアですが、授業は全て英語で行なわれることです。この形態を取ることによって、より広範囲を対象にした学生募集を可能にすると同時に、他の言語圏からの講師招聘を柔軟に行なえるようになっています。各講座の講師を見ると、半数以上はアメリカやデンマーク等の他言語圏から招かれています。また、eスポーツやゲームベースドラーニングが講座ラインナップに含まれているところは、最近のゲーム研究へのニーズを踏まえてカリキュラムをデザインしている様子がうかがえます。

開講講座一覧:
必修講座:
・ Games and Society (ゲームと社会)
・ Critical Game Studies (ゲーム批評研究)
・ Media Studies (メディア研究)
・ Computer Game Technology I(コンピュータゲームテクノロジーI)
・ Computer Game Technology II (コンピュータゲームテクノロジーII)
・ Human Computer Interaction and Usability (ヒューマンコンピュータインタラクションとユーザビリティ)
・ Business of Gaming I (ゲームビジネス I)
・ Business of Gaming II (ゲームビジネス II)
・ Game Production(ゲーム制作)

選択講座:
・ Conceptual Game Design and Interactive Storytelling (ゲームコンセプトデザインとインタラクティブストーリーテリング)
・ Game Based Learning (ゲームベースドラーニング)
・ eSport Business Development (eスポーツビジネス開発)
・ Game Strategy and Virtual High Performance Teams (ゲームストラテジーとハイパフォーマンスなバーチャルチーム)

なお、詳しいプログラム紹介、講座概要は、上記の同プログラムのウェブサイト(英語)に掲載されています。

投稿者 tfuji : 23:02 | コメント (0)

2006年05月04日

シリアスゲームと日本のトイレ

 Gamasutraの姉妹サイト、Serious Games Sourceに、ゴンザロ・フラスカ氏による「Serious Games And The Japanese Toilet: Extending 'Serious Game' Designs To Deliver More (シリアスゲームと日本のトイレ: より多くのことを伝えるためのシリアスゲームデザインの拡張)」というコラムが掲載されました。

 このコラムでは、「日本人はデザインを完成させる技術に定評があるが、日本のトイレは水を流すとタンクの上についた小さな蛇口から水が流れて手が洗えるようになっている。洗練された、エコロジカルで、本来のデザインにほんの少しだけ変更を加えることで、付加価値を生みだす素晴らしいデザインの例だ。この考え方はシリアスゲームのデザインにも必要だ。」という導入から、シリアスゲームをデザインする際の考え方として重要な点を述べています。

 このコラムの主なメッセージは、「トレーニングのためのシリアスゲームをデザインするにしても、シリアスゲームというスタイルをとった時点で、文化的、PR的な影響を持つものになるので、トレーニングを受ける人だけでなく、その家族や友達などの周囲の人たちもプレイすることを想定して、デザインの際にはPR的な要素のデザインにも気を配る必要がある。」というもので、実現のための方法として、「おまけ的なミニゲームを活用する」「社会性を考慮する」「(企業内トレーニングのシリアスゲームをデザインする際は)登場人物よりも、実践する環境のデザインに焦点を当てる」といったアドバイスが示されています。

Serious Games And The Japanese Toilet: Extending 'Serious Game' Designs To Deliver More(Serious Games Source)
http://seriousgamessource.com/features/feature_050206_japanese_toilet.php

投稿者 tfuji : 14:27 | コメント (0)

2006年04月19日

Gamasutraインタビュー記事

少し前にGamasutraの記者から受けた、日本のシリアスゲーム関連の状況についての
インタビューの記事がGamasutraのシリアスゲームニュースサイトにて掲載されました。

Gamasutraの記事
http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=8960
The State Of Serious Games In Japan(インタビュー全文)
http://seriousgamessource.com/features/feature_041806_sg_japan.php

投稿者 tfuji : 23:31 | コメント (0)

2006年02月23日

Food Force紹介記事

国連世界食糧計画(WFP)が開発したゲーム「Food Force(フードフォース)」がHotwiredの記事で出ていました。その中で、同ゲームプロジェクト責任者ジャスティン・ローチェ氏のコメントが興味深かったので引用して紹介します。

  「われわれのゲームは、市場を支配している大量の暴力的なゲームの対極にある。
  弾の一発も発射されないこのゲームで、われわれはシューティング・ゲームに
  費やされがちな子どもたちの時間を奪取しようとしているのだ」

  「大きくなったらWFPで働きたいと書かれた電子メールが子どもたちからたくさん
  届く。われわれのささやかなゲームがこのような影響を与えていると思うと喜ばしい」

記事全文はこちら。
食糧支援活動を学べるゲーム『Food Force』が人気(Hotwired)

投稿者 tfuji : 22:40 | コメント (0)

2006年01月26日

シリアスゲーム本2冊リリース

 米国でシリアスゲームの一般解説本「Serious Games: Games that educate, train, and inform」と、開発者向けの入門書「Developing Serious Games」が発売されました。いずれもこれまでに議論されてきた内容を網羅的にカバーしてあり、資料的な情報も収録してあるので、これからシリアスゲームについてフォローしたい方にお勧めの内容に仕上がっています。GDCのシリアスゲームサミットをはじめ、シリアスゲーム関連のイベントに参加される方には、予習テキストとしてとても重宝すると思います。


投稿者 tfuji : 00:25 | コメント (0)

2005年12月26日

シリアスゲームを斬る

 米国のゲーム情報サイト1up.comに、"You can't be serious!: five famous game designers rehabilitate the world's most most boring games"(冗談でしょ!五人の有名ゲームデザイナーが世界で最も退屈なゲームを修復)という記事が掲載されましたのでご紹介します。Virtual U、Virtual Leaderなどの5つのシリアスゲームを、エンターテイメントゲームとして作り変えるとしたらどんなデザインにするか、五人の実績あるゲームデザイナーたちが提案するという内容です。

 ゲームのデザイン上の問題点を指摘したり、ゲームの質を上げるためのアイデアを出すというよりは、それらのゲームをシリアスでなくするためのアイデアを適当に出すにとどまっています。本家のシリアスゲームMLでは、「ジョークとしては面白いけど、意味はない」「シリアスゲームバッシングしたい人がいるのでは」「オレらもヘイローとかGTAをシリアスゲームとしてデザインしたらどうなるかやってみたら面白いんじゃない?」といった議論がなされていました。

北米ではシリアスゲームも、一般ゲームサイトで取り上げられてネタにされるだけの認知を得てきたということでしょう。

投稿者 tfuji : 04:49 | コメント (0)

2005年10月07日

海外での「シリアスマンガ」展開

シリアスゲームのMLへの投稿で、「翻訳アニメマンガ出版社のViz mediaと世界銀行が提携して、教育マンガを制作」というニュースが流れていました。「1 WORLD MANGA」シリーズというのを立ち上げて、貧困、エイズ、環境などの諸問題をテーマにした教育マンガを制作し、販売して利益を寄付することに加え、世界300ヶ所の図書館に無料配布する計画だそうです。

「世界銀行とVIZメディアは、若い読者たちに人類が直面するさまざまな重要課題について学んで関心を持ってもらうというビジョンを共有する。そして非常に人気の高いマンガのスタイルは、世界の開発諸問題についての教育を若者たちに行なっていく上で、強力な伝達手段となると考えている(上記リンクのプレスリリースより)」

アニメやマンガを教育・啓蒙に利用しようという発想は、日本では相当古くからあって、図書館に行けば歴史マンガ、企業や公共機関の広報パンフ等でもマンガは手法としてよく使われています。多くの一般のマンガも、教育的な要素を持ちながらも商業ベースで成功していることも、日本ではごく普通にマンガが人々の教養形成の重要な要素として文化に根付いていることを示しています。

マンガが日本社会にどう根付いていったかを見ていくことで、日本でのシリアスゲームの展開に関するヒントが多く含まれているようです。

投稿者 tfuji : 18:22 | コメント (0)

2005年09月29日

企業のシリアスゲーム投資

「マイクロソフトがシリアスゲームに資金提供」という情報を
山口浩さんのブログからトラックバックで送っていただきました。山口さんのブログでは、当サイトがあまりカバーしていないMMOG関連の話や、私がサボっている英語での情報発信などされています。

アメリカのシリアスゲーム系プロジェクトへは、紹介記事にあるマイクロソフトや、リープフロッグ社(Education Arcadeプロジェクトのスポンサー)など、企業から直接提供される資金の流れもあります。金額の多寡はあるかと思いますが、日本でもゲーム会社やITメーカー系の財団がいくつかあって、研究助成が出されていたり、企業の寄附講座として大学へ資金提供される例がありますので、その流れで今後シリアスゲームプロジェクトへの資金提供も進んでいくと期待しています。

#まだどこもやっていない今のうちは不安もありますが、誰もやっていないところにこそ旨味があるということで、ぜひ積極的にご検討いただければと思います>ご関心をお持ちの企業の皆さま

投稿者 tfuji : 00:09 | コメント (0)

2005年01月25日

ゲームが教育の場で受けない10の理由

シリアスゲーム研究者のLisa Galarneauが「ゲームが教育の場で受けない10の理由」という記事を書いていますのでご紹介します。

引用元

1.「エデュテイメント」時代、多くのコストをかけたわりにささいな成果しか得られなかった。多くの人はインチキな売り文句にだまされたと感じている。

2. 多くの「教育用」ゲームは「チョコレートで包んだブロッコリー」であって、少しはやる気を起こさせても、なんら教育効果として目立ったものがあるわけではない。

3. 教師やスタッフの多くはいまだIT機器に慣れていない。

4. 教師や親の多くは、子ども達が楽しみながら学ぶということはありえないと信じている。彼(女)らはゲームがつまらないものや有害なものであるという煽りたてるマスメディアの影響を受ける傾向にある。

5. 多くのゲームは、慣れて何かができるようになるまでに20分以上かかる。ほとんどの授業はそんな時間を確保できないし、試験のための勉強に時間を割かなければならないので、ゲームを使って学習するような贅沢な時間の使い方はできない。ゲームは宿題にできないし、学校はデジタルデバイドのために家庭で十分なハードを利用できない生徒がいると考えている。

6. 面白いゲーム/シミュレーションは、概して教育者や学者にとっては教育用途には正確さが不十分であり、逆に正確なものは退屈でありがちだ。

7. ゲーム/シミュレーションは、必ずしも直接的にスキルを学ばせるのに適しているわけではなく、むしろスキルや能力の改善、ものの見方の変化を促すといった、時間が経ってから成果が明らかになるような細かな問題に適している。残念なことにほとんどのゲームはその有効性が教育者から十分に理解されていない。

8. ビジネス界と違って、教育界では学習が重要で不可欠なこととして考えられていない。企業や軍隊でゲームやシミュレーションが活用されているのは、それらの組織で本当の変化や学習が求められているからであり、進化や学習なしには生き残れないからである。

9. ゲームが教育に使えると考えるには、信念と理念とリスクテイクが必要となる。そんなことができるリーダーシップがとれる体制のある組織はそんなに多くない。

10. 成功した教育用のゲームはあるものの、それらは教育の主流からは認識されていない。

投稿者 tfuji : 23:15 | コメント (0)

2004年05月04日

Serious Games Talent Directory Project

Proposal for a "Serious Games" Developer and Talent Directory

Mission: Create a set of objective criteria that will allow a vetted listing of developers and other third-party talent related to the building of serious game style products and projects in order to stimulate wider adoption of such games.

Details: The Serious Games Initiative is asking for suggestions in how to build a database of vendors, and talent, that could help peers, funders, and other interested parties more readily build serious game projects. The database would allow potential listees to submit information about their company, personal skills, and related project history. Volunteer reviewers would verify the information against a published set of criteria. If the reviewers found the information is properly verifiable then the record would be approved and published. It could subsequently be updated and re-reviewed for the life of the database.

Users could search the database to find useful partners, and contractors to work with.

投稿者 tfuji : 12:00 | コメント (0)