2008年11月21日

動物愛護団体PETAの「クッキングママ」パロディゲーム騒動

 国際動物愛護団体のPETA(People for the Ethical Treatment of Animals、動物の倫理的扱いを求める人々の会)が、料理をテーマとした人気ゲーム「クッキングママ」(日本ではタイトー、北米ではMajescoが販売)をパロディにしたゲーム「Cooking Mama: Mama Kills Animals」を先日リリースし、その後の一連の騒動が話題となっています。

wallpaper_mka.jpg

 このゲームは、サンクスギビングのためにどれだけのターキーがひどい目にあって殺されているか(サンクスギビングを祝う定番料理のためにこの時期ターキーが大量消費されるため)を訴えるために制作されています。人気お料理ゲームのクッキングママのフォーマットで、「ターキー・ロースト」のレシピゲームの間にターキー虐待の様子を紹介するビデオを挟むなどして、ターキー料理への意欲を削ぐ試みをしつつ、ターキー肉の代わりに豆腐を使った「豆腐ターキー・ロースト」のレシピをゲームで紹介しています。

 ゲームはおなじみのクッキングママのゲームのつくりそのままに、ターキーをさばくプロセスをややグロに描写したレシピゲームになっています。ゲームのつくりとしては情報提供や普及活動のための細かい工夫もしていて、よくできたニュースゲームと言えますが、権利面も含めてかなり問題があり、極端な活動を行うことで悪名高いPETAの意図通りの物議を醸す内容になっています。

 ゲームは公開すぐに注目を集め、これに販売元がどのような反応を示すかに関心が高まっていましたが、公開から数日たった昨日、クッキングママの北米での販売元のMajescoがこのゲームに対して公式コメントを出しました。ゲームのキャラクターのママからの「私はラタトゥイユにネズミを入れたりしないし(アニメ映画の「レミーのおいしいレストラン」ネタ)、みんなが食事をお腹いっぱい楽しんでくれることだけを願って、幅広いレシピを作っています」という気の利いたコメントを交えながら、Wii版の新作「Cooking Mama World Kitchen」にはベジタリアン向けメニューもたくさん収録されていることをアピールしています。

 これに対し、PETAも即座に公式声明として、Majesco側の寛大なコメントに対して感謝を示すと共に更なるベジタリアン支援を求め、今後さらにベジタリアン向けのレシピに力を入れるなら「200万人以上のPETA支援者はこのゲームのプロモーションに全面的に協力する」とのコメントを出しました。

 Majescoはちょうど年末商戦に向けてクッキングママシリーズ最新作の「Cooking Mama World Kitchen」をリリースしたばかりのタイミングでの騒動で、同社の対応次第ではゲームのイメージにマイナスになるところでしたが、今回はこの騒動を逆手にとって同作品のパブリシティにつなげることに成功した様子です。

 ここしばらく業績低迷に苦しむMajescoですが、今回は動物虐待とは何も関係のないのにPETAの標的にされていいとばっちりを受けたような状況に対し、企業のリスクコミュニケーションのよいお手本とも言えるような対応でうまく乗り切ろうとしています。同作品はタイトーのゲームでもあるので、今後どう展開するかわかりませんが、ニュースゲームが巻き起こす影響とその取り巻く状況を見るには面白い事例だと言えると思います。

関連記事:
PETA Parodies, Attacks Cooking Mama Series (Gamasutra)

Majesco Responds To PETA On Cooking Mama Criticism (Gamasutra)

COOKING MAMA RESPONDS TO PETA BY HIGHLIGHTING VEGETARIAN OFFERINGS IN LATEST Wii VIDEOGAME RELEASE--COOKING MAMA WORLD KITCHEN (Majesco Entertainment のプレスリリース)

Cooking Mama Responds to PETA Parody (The PETA Files)

投稿者 tfuji : 13:19

2008年10月09日

CNNが米大統領選をテーマとしたニュースゲームを提供

campaign.jpg

 「Persuasive Games」の著者イアン・ボゴスト氏のゲームスタジオ「Persuasive Games」で開発した米大統領選挙をテーマとしたニュースゲーム「Campaign Rush」がCNN.comで公開されました。ウェブサイトで無料でプレイできます。(ソース:Water Cooler Games

 このゲームは、選挙事務所での活動を題材としたFlashゲームで、選挙活動員が電話やメールを受けて資料をコピーし、電話口まで資料を持っていくという動作をカジュアルなクリックゲームとしてコミカルに表現しています。

 ボゴスト氏は、先日ご紹介したオバマ候補応援ゲーム、「Debate Night」を開発したゴンザロ・フラスカ氏と共に、4年前の米大統領選でハワード・ディーン氏の選挙キャンペーンゲーム「Howard Dean for Iowa Game」を開発しており、このほかにもニューストピックを題材としたニュースゲームの開発を手がけています。

Campaign Rush(CNN.com)
http://edition.cnn.com/ELECTION/2008/campaign.rush/

投稿者 tfuji : 21:15

2008年09月28日

Operation: Sleeper Cell: がん研究支援のためのARG

 がん研究活動への認知向上、募金促進を目的とした代替現実ゲーム(ARG、Alternate Reality Game)「Operation: Sleeper Cell」が最近公開され、ARGに関心のある人々の間で話題になっているようです(ソース:Wonderland)。

 このゲームは、英国のがん研究支援組織のCancer Research UK がスポンサーとなって開催されたARGアイデアコンテスト「Let's Change the Game」から生まれたゲームで、ボランティアで集まった15名のゲーム開発者有志によって結成されたグループ「Law 37」によって開発、運営されてます。

 ゲームは、パズルゲームやライブイベントなどの個々のミッションで構成され、プレイを通してCancer Research UKへの理解を深めたり、募金活動への協力を行ったりできるというものです。

 シリアスゲームの分野では、ARGは社会活動のためのゲーム「ゲームズ・フォー・チェンジ」の一つの形態として捉えられています。ARG がどういうものかについては、日本語での解説記事もいくつか出ています。少し詳しく見てみたい方は下記のような記事から掘り下げてみてはいかがでしょうか。

いよいよ日本上陸をはじめた「ARG」って何だ?(IT media)
ARGという、新ジャンル(4Gamers)
ARG とは?(ARG FAN)

投稿者 tfuji : 12:04

2008年09月19日

The Free Culture Game: クリエイティブ・コモンズの精神をプレイするゲーム

 ローレンス・レッシグ教授の提唱するクリエイティブ・コモンズの概念をもとにデザインされたゲーム「The Free Culture Game」が最近公開されて話題になっているようです(ソース: WaterCoolerGames)。

The Free Culture Game
http://www.molleindustria.org/freeculturegame-eng

freeculture.jpg

 このゲームはシンプルなウェブゲームで、知識を自由に共有する「コモン」とその周辺で知識を消費する「マーケット」の関係が描かれています。

 コモンにいる人々が知識を出し合って共有しているところを、周辺で活動して知識の権利を囲い込んでマーケットを支配しようとするVectorialistがコモンに集まった知識を吸い取り、商品としてマーケットにいる消費者に提供しようとします。コモンにある知識が吸い取られて乏しくなると、人々は消費者化してマーケットに移ってしまい、知識を創造しなくなります。

 みんながコモンで知識を創造しながら共有できるようにVectorialistから知識を守ることがこのゲームのミッションです。プレイしながら、フリーカルチャーの考え方に触れられるようなデザインとなっています。ゲームのほどよい難しさがフリーカルチャーの実現の難しさとかみ合っていて、クリアするまで少しプレイを続けていくと、いろいろと気づかされるところがあります。

 このゲームは、イタリアのゲーム開発会社、Molleindustriaによるもので、同社は社会的なメッセージを持つミニゲームやアドバゲームの開発を中心に事業を行っています。

 Ian Bogost氏は、著書「Persuasive Games: The Expressive Power of Videogames」で、このような社会的、教育的なメッセージを取り込んだゲームを「パースウェイシブ・ゲーム(Persuasive Game)」とよび、そこで用いられているゲームデザイン上の表現手法を「プロシージャル・レトリック(Procedural Rethoric)」という概念で整理しています。同書では、このようなシンプルかつパワフルなメッセージ性の高いゲームのデザインについて詳しく解説しています。このFree Culture Gameの面白さをもう少し掘り下げてみたい方への良い解説書です。

投稿者 tfuji : 22:51

2008年09月15日

オバマ候補応援ゲーム

debate.jpg

 前回の米大統領選の時に民主党候補だったハワード・ディーン氏の選挙キャンペーンゲーム「Howard Dean for Iowa Game」を開発したGonzalo Frasca氏が、今回は民主党のオバマ候補応援ゲーム「Debate Night」を開発し、先日公開しました。

 このゲームは、Frasca氏の率いるゲームスタジオ、Powerful Robot Gamesが開発したもので、今回はオバマ候補からのスポンサーはついておらず、アンオフィシャルな勝手応援ゲームとのことです。

 パズルゲームのZumaをフォーマットとして、大統領ディベートの論点をアイコン化したものをゲームに使用しています。マケイン候補が打ち出してくる論点を切り返し、決めての論点をカウンターでぶつけるというメタファーがメッセージとなっているのがこのゲームの特徴です。また、ゲームオーバー画面もゆかいなパロディになってます。

Debate Night (Powerful Robot Games)

投稿者 tfuji : 00:26

2008年06月28日

Atari UKが自動車運転試験対策のDSソフトを開発中

 少し前にSerious Games Sourceの記事で紹介されていましたが、Atari UKは、自動車運転免許試験対策のDSソフト「Driving Theory Training」を開発中で、今年8月に発売予定だそうです。

 運転免許取得準備中の学習者向けソフトで、交通規則や運転技術の模擬テストが盛り込まれた内容とのこと。日本では、D3パブリッシャーの「SIMPLE DSシリーズ Vol.14 THE 自動車教習所DS」が出ていますが、これと似た感じのタイトルのようです。

Driving Theory Training 紹介ページ(Atari UK)
http://www.uk.atari.com/ds/driving-theory-training-254.html

投稿者 tfuji : 00:15

2008年05月29日

UbisoftがDS禁煙ゲームを開発

 大手ゲーム会社のUbisoft が「My Health Coach: The Easyway to Stop Smoking」というタイトルの禁煙支援のためのDSソフトを今年11月に発売すると発表し、海外の各ゲーム情報サイトで報じられています。

Ubidays 08: Stop Smoking coming to the DS, rated ages 3 and up (Destructoid.com)

 ベストセラーとなっている禁煙指南書の著者、Allen Carr氏の監修でCarr氏の禁煙メソッドをDS版にアレンジしたものだそうです。禁煙メソッドをベースとした15種類のゲームが含まれているとのこと。任天堂が川島隆太教授のベストセラー書籍を元に「脳トレ」を出して大ブレイクしたことは海外でも知れ渡っており、この流れを当然意識しての動きなのだろうと思います。

投稿者 tfuji : 13:02

2008年05月02日

カーネギーメロン大学のネットワークセキュリティ教育ゲーム

 カーネギーメロン大学が子ども向けのネットワーク・コンピュータセキュリティ教育のためのゲーム、「My SecureCyberspace Game」を開発し、下記のウェブサイトで無料提供しています。

 このゲームは、小学4−6年生対象のFlashゲームで、3つのミッション(Mail mission(悪質メールを見分ける)、Chatroom mission(チャットルームでの個人情報の扱い方)、Web site mission(悪質なサイトを見分ける))が提供されており、今後、ネチケット、著作権、コンピューターウィルス、いじめ等など、インターネットを楽しく使用する上で、必要なルールやマナーを学ぶことができるミッションが順次追加される予定とのことです。

 昨年10月末に正式リリース後、このゲームがカリキュラムの一部として全米各地で34校ほど(主にペンシルバニア州)で使用されています。ネットセキュリティが専門でない学校の先生でも利用しやすいように、ゲームと合わせて、アメリカの学校教育指導のガイドラインに合わせたカリキュラム案や補助教材も提供されています。

My SecureCyberspace Game 公式サイト
http://www.carnegiecyberacademy.com/

ゲームのダウンロードページ
http://www.carnegiecyberacademy.com/gettingStarted.html

carnegieCyberAcademyThumbnail.jpg

(カーネギーメロン大学の開発チームの伊是名さんから情報をいただきました。ありがとうございます。)

投稿者 tfuji : 01:36

2008年02月16日

IBMが環境学習MMOをリリース

 IBMが環境学習のためのマルチプレイヤーオンラインゲーム「PowerUp」をリリースしたと報じられています。

IBM Announces Environmental Learning MMO For Kids (Gamasutra)
http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=17422

powerup.jpg

このゲームは、子ども向けの環境学習のために作られており、架空の惑星を舞台にして太陽光、水力、風力に関するミッションが提供されており、惑星の環境が破壊されてしまう前に問題を解決するという内容です。下記のゲームウェブサイトから無料でダウンロードでき、授業で使用するための教員ガイドも合わせて提供されています。

PowerUpウェブサイト
http://www.powerupthegame.org/

投稿者 tfuji : 02:04

2007年12月20日

CNNの希少動物保護ゲーム: Animal Rescue

 10月に放送されたCNNの特番「Planet in Peril」の番組ウェブサイトで、希少動物保護をテーマとしたゲーム「Animal Rescue」が提供されています。

 このゲームは、希少動物の密輸現場の取締りをシンプルに描写したミニゲームとしてデザインされています。檻の中にトラやサイなどの輸入が違法な希少動物が隠れていて、同じ動物を二つ続けて出せばポイントとなるという神経衰弱ゲームのフォーマットで、密輸業者が動き回って檻の中の動物を入れ替えたり、なかには普通のイヌやニワトリなどの合法動物も混ざっているという形でルールがアレンジされています。

 開発はIan Bogost氏のPersuasive Gamesが担当しており、同社がこれまでに手がけてきた作品に共通するコミカルなテイストの「シンプルだけどちょっとハマる」タイプのゲームです。

 ところで、同社が開発するアドバゲームが普通のアドバゲームと差別化している要素として、Bogost氏が著書「Persuasive Games: The Expressive Power of Videogames」で提示したコンセプト「Procedural Rhetoric」を意識してデザインの中に取り入れている点があります。Procedural Rhetoricとは、ゲームが取り扱うテーマに含まれる手続き的知識や行動の過程(Procedure)をルールや描写に組み込んだ表現形式のことを指しています。

 すでに日本でもアドバゲームは数多くでてきていますが、広告する商品が全く関係のない形で扱われていたり、ゲーム要素と広告や学習の要素が分離していてあまりゲームとして提供する効果の薄いものが目立つのが現状です。実際、そうした広告や学習の要素を意味ある形でゲームに取り入れるというのは難しい課題ですが、このProcedural Rhetoricの考え方は、シリアスゲームやアドバゲームのデザインの一つのノウハウとして役に立つでしょう。同書「Persuasive Games」では、政治、広告、学習の各分野でProcedural Rhetoricを取り入れたゲームデザインの事例を豊富に挙げながら、その概念を詳しく解説しています。シリアスゲームの開発に興味のある方は読んでおいて損のない一冊だと思います。


投稿者 tfuji : 19:51

2007年12月15日

DSで糖尿病管理:Glucoboyがリリース

glucoboylogo.png

 ゲーム技術を利用した血糖測定器、グルコボーイ(Glucoboy)がリリースされました。このグルコボーイは、ゲームボーイ用(ニンテンドーDS共用)に開発されており、専用の機器をゲーム端末に接続して使用するようになっています。2種類のゲーム(と3つのミニゲーム)が提供され、測定した血糖値が目標値の範囲内になるとポイントが加算されて、新たなゲームが追加されるなどの要素が盛り込まれているようです。

 Paul Wessel氏の発案で数年前からオーストラリアで開発が進められて、開発途中でもGames for Healthカンファレンスなどで紹介されて話題になっていましたが、任天堂からの許可を得るために3年かかるなどかなりの時間を経て、ようやく先月11月14日、世界糖尿病デーに合わせてリリースされたとのことです。

 価格は299オーストラリアドル(約3万円)。現在はオーストラリアのみで販売しており、今後世界各国で提供する準備を進めているそうです。

投稿者 tfuji : 23:55

2007年12月10日

SeriousGames Institute訪問

 Serious Games Sessions Europeの帰りに、英国コベントリー大学が今年設立したシリアスゲームズ・インスティテュート(Serious Games Institute)を訪問してきました。

 このシリアスゲームズ・インスティテュート(SGI)は、コベントリー大学がウェストミッドランズ地域開発公社からの支援を受けて設立された、シリアスゲームによる地域産業振興の研究・開発拠点です。SGIは同大学のテクノロジーパーク内のビルに置かれ、大学出資の子会社、コベントリー・ユニバーシティ・エンタープライズが設備や運営面の管理を行っています。

IMGP0149-2.JPG

 このSGIの所在するイングランド中西部地域は、ゲーム会社が多く集積しており、地域の産業振興においてゲーム産業の支援に関心が高く、シリアスゲームがゲーム産業の活性化や地域産業全般の活性化につながるテーマとなるという判断のもと、地域産業振興の一環としてシリアスゲーム研究開発を推進する拠点となる同大学への支援実施となったとのことです。

 コベントリー大学では研究成果の応用研究やビジネスへの技術移転を大学の経営戦略の中で積極的に行っており、テクノロジーパークには情報通信系を中心とする多くのベンチャー企業が入居して活動しています。SGIにはシリアスゲーム開発会社のPixeLearningが拠点をすでにSGI内の施設に移転して活動しているほか、仮想世界サービス開発会社などが入居して活動する予定です。

 SGIは、3年間で310万ポンド(約6.5億円)の予算規模の研究開発拠点で、今後シリアスゲーム煮関連した応用研究、事業開発の支援を行っていき、既存の地域産業だけでなく、海外企業の事業参入や外国人研究者の支援も積極的に行っていくということです。

投稿者 tfuji : 14:21

2007年11月11日

英単語を学んでお米を寄付するゲーム:FreeRice

 英単語学習ゲームと寄付活動を組み合わせたウェブサイト、FreeRiceへの関心が高まってきています。

Freerice
http://www.freerice.com/

 このウェブサイトは、表示される英単語クイズに答えて正解すると、一問正解につき10粒のお米が寄付され、WFP国連世界食糧計画を通して貧しい国の人々へ提供されます。ユーザーが英単語を学べば学ぶほど貧困問題への貢献ができるという仕組みです。正解すると寄付したお米がたまっていく様子が表示されます。

 寄付される米の資金は、正解するとページ下に表示されるスポンサーが提供する形で、通常のクリック型の広告課金の仕組みで動いているようです。英単語クイズの仕組みは、正解すると難易度が上がり、間違えると下がる設定になっており、レベル50段階で調整されるそうです。難易度レベルはクイズ画面下に小さく表示されます。

 提供されている統計によると、10月に開始して約1ヶ月で、約10億7000万粒を記録しており、すでに(正解のみカウントで)延べ1億以上クリックされていることになります。初日の10月7日の830粒からどんどん増えて、最新の11月9日の記録は6325万粒(632万クリック)まで急速な成長を示しています。

 このウェブサイトは、知識学習+社会啓蒙のシリアスゲームの区分で捉えられますが、広告モデルを組み合わせることで社会啓蒙から一歩進めて具体的な貢献活動も実現しています。技術的に単純でありながら問題解決のアクションレベルを高めており、よいシリアスゲームのモデルケースと言えるでしょう。

投稿者 tfuji : 01:05

2007年08月01日

Wiiとセカンドライフを利用した訓練シミュレーション

 WiredVisionで、Wiiリモコンとセカンドライフを組み合わせて、訓練シミュレーション環境を構築しようという研究が紹介されています。

『Wii』+『Second Life』で、訓練用シミュレーター(1)
http://wiredvision.jp/news/200707/2007073022.html
『Wii』+『Second Life』で、訓練用シミュレーター(2)
http://wiredvision.jp/news/200707/2007073121.html

 自由度の高いバーチャル環境と、人間の自然な動作に近い直感的な入力装置としてのWiiリモコンを組み合わせると、現在よりも一歩進んだ訓練シミュレーション環境が実現できるという期待があり、各分野での取り組みや専門家たちのコメントが紹介されています。

 このほかにも、Wiiリモコンを入力装置として活用しようという関心は高まっているようで、下記のビデオのようにロボットアームを動かしたりという取り組みが進められているようです。


投稿者 tfuji : 12:33

2007年05月13日

world without oil 続編

一週間ほど前に紹介させていただいたWorld Without Oilの続編です。

現在Week14まで進んでおり、アメリカが(本当は全世界なのですが)大変なことになっています。石油不足から流通システムがストップし、停電が頻発し、人々は都市から避難し始め、タイミングが悪いことにハリケーンが南部を襲ったようです。こちら や こちら の方が毎日書かれているので、流れをつかむのに参考になります。こちら のVideoも参考になります。

毎日、Week*として情報が追加されるのですが、その情報は、新しいニュースに加えて、参加者がブログORビデオOR音声でもたらした情報を取り上げる形になっています。このWWOの管理者は、情報をピックアップし、議論を促進するファシリテーターの役割を担っているようです。

これからも追って行きたいと思います。また、見ているだけではわからないこともあると思うので、参加してみたいと思います。

投稿者 jhirono : 11:52 | コメント (0)

2007年05月03日

石油のない世界をシミュレートするWorld Witout Oil

石油がなくなったらどうなるんだろう?このWorld Without Oil(WWO)というゲームはその疑問に答えてくれるかもしれません。

WWOのサイトでは毎日石油が枯渇してきた世界のニュースを発信します。そのニュースは、今国で起こっていることや、国による発表、それと参加者に対する質問からなりたっています。(質問は、たとえば、ガソリンが1ガロンあたり4ドル上がるとあなたの家計にどのような影響を与えますか?などです。)参加者はそのニュースを読み、ブログ、メール、画像、音声のいずれかの方法で情報を発信します。そして、ゲーム内での評価ランキングを競います。

このようなゲームは、代替現実ゲーム(the alternate reality game、略してARG)と呼ぶそうです。詳しい情報はここを参照してください。あるストーリーのもとで、ネットなどのメディアを用いて、多人数がコラボレーションする形で、実際に行動を起こすゲームのことのようです。WWOの場合には、ゲームで実際に皆の意見を集めることで一番良い解決策を見つけることが目的のようです。ざっくり言うと、石油の不足が個人の生活にどのような影響を与えるかをたくさん集めることで、大きな解決策を導こうとしているのではないかと思います。

Halo2のプロモーションに使われたARGと言われている、I Love Beesの開発者たちもこのWWOに参加しています。そのニュースはこちら。 開発者のGDCでのプレゼンスライドはここで見れます。 インタビューはこちらです。

学校において使うことも考えられていて、先生向けの教育ガイドが用意されています。正直なところ、これがゲームなのか、どうやって個々の投稿を価値のある情報に集約するのか(WIKI、BBSなどは用意されています)、など疑問は多々ありますが、要チェックではあるでしょう。

広野淳平

投稿者 jhirono : 19:58

2007年04月26日

MuzzyLaneにハーバード歴史家が参加

Muzzy Lane, Harvard Historian Partner For Serious Games

歴史教育ゲームMaking Historyで有名なMuzzy Laneに、ハーバードの歴史学者Niall Fergusonがパートナーとして参加したとアナウンスがありました。

Niall Ferguson
ハーバード大学歴史研究家
2004年に、タイム誌が選ぶ世界に影響力のある100人に選ばれる。
著書に、The Price of America's Empireなどがある。

Fergusonは、Muzzy Lane社と共同で新しいコンピューターストラテジーゲームを開発するそうです。題材に、国際テロやグローバル経済に対応しなければならない21世紀の国々を選び、プレイヤーは国を選んで参加する形をとっています。MuzzyLane社開発のSIGMAエンジンを使っており、プレイヤーやサードパーティの会社が新しいシナリオを追加することもできるようです。(MODですね。)

また、Fergusonはこうも言っています。
「ビデオゲームは文化的な現象であり、人々の考え方を変えるものである。Muzzy Lane社は、洗練されたゲームに、完全に新しいたぐいの歴史的知識を加えることができると確信している。」

プロの歴史家の協力によって、どのようなゲームが制作されるのか楽しみですね。また、Muzzy Lane社の戦略も気になるところです。歴史教育のプラットフォームを狙っているのでしょうか?その鍵には、いかにMODを開発されるようにするかがあると思います。

ーーーーーーーーーーーーー

皆様はじめまして。
マイクロソフトの広野淳平と申します。
おもにシリアスゲーム関連の海外ニュースを投稿していきます。

よろしくお願いいたします。

投稿者 jhirono : 08:58

2007年04月20日

最近のシリアスゲーム海外事例2つ

 最近出てきたシリアスゲームの海外事例をいくつかまとめてご紹介します。

Planet Green Game
planetgreengame.jpgPlanet Green Game」は、スターバックスと環境保護団体のGlobal Green USAが協力して開発した環境教育ゲームです。ゲームでは、徒歩や自転車、自動車などの移動手段を選択して、マップ中を動き回って各地に設定されたミニゲームをプレイしたり、情報収集を行ったりしながら、環境保護に関する知識を学べる用にデザインされています。WaterCoolerGamesで詳しく紹介されており(英語)、「企業広告と環境教育が組み合わさったゲーム」と評されています。また、日本語でもGarbageNewsで紹介されています

Stop Disasters!
 「Stop Disasters!」は、国連国際防災戦略(UN/ISDR)が開発した、子ども向けの防災教育ゲームです。5つのシナリオで、それぞれ津波、山火事、洪水、ハリケーン、地震への災害対策を立てるミッションが与えられ、防災設備の設置や避難場所の確保などを時間内で行い、災害が起きた際にどれだけ防災の達成度向上を目指す形でゲームがデザインされています。同じく国連が開発したゲーム「Food Force」よりもゲームプレイに関わる情報量が多く、目標達成のために必要な知識が高度になっていると言えます。
stopdisasters.jpg
 ゲームはオンラインで無料でプレイできる上、学校の授業で利用するための情報リソース集も提供されています。ゲームの開発を担当したのは、英国のゲーム開発会社Playthreeで、同社はFood Forceの開発会社でもあります。同じく災害をテーマにした「Disaster watch」というゲームも開発しています。ゲームの詳細については、4Gamersの奥谷海人さんの連載コラムでも詳しく紹介されていますのであわせてご参照ください。

 ところで、奥谷さんのコラムではよくシリアスゲームが取り上げられていておすすめです。たとえば、「今、教育ゲームが面白い」では、環境保全シミュレーションゲーム「Climate Challenge」、食育教育ゲーム「Snack Dash」、アフリカの農民生活シミュレーションゲーム「3rd World Farmer」、バスケットボール選手向けのゲーム型トレーニングプログラム「Basketball IntelliGym」、国際宇宙ステーション生活体験シミュレーションゲーム「SpaceStationSim」が紹介されています。

★紹介したゲームと記事のリンク
PLanet Green Game
http://planetgreengame.com/

米スタバ、環境保護啓蒙オンラインゲーム『Planet Green Game』を開発しウェブ上で公開(GarbageNews)
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2007/04/planet_green_ga.html

Advertising and Ecology: Planet Green Game (WaterCoolerGames)
http://www.watercoolergames.org/archives/000773.shtml

Stop Disersters!
http://www.stopdisastersgame.org/

国連が再びゲーム開発に乗り出した!(4Gameers)
http://www.4gamer.net/weekly/kaito/121/kaito_121.shtml

Disaster watch
http://www.globalgang.org.uk/disasterwatch/

今、教育ゲームが面白い(4Gamers)
http://www.4gamer.net/news.php?url=/weekly/kaito/113/kaito_113.shtml

Snack Dash
http://www.schoolfoodtrust.org.uk/game.asp

3rd World Farmer
http://www.3rdworldfarmer.com/

Basketball IntelliGym
http://www.intelligym.com/

SpaceStationSim
http://www.spacestationsim.com/

投稿者 tfuji : 19:13

2007年04月10日

中学校でPSPを利用した教育−英国

 英国バーミンガムの中学校で、ソニーのプレイステーションポータブル(PSP)を教育メディアとして利用する実験が行われていると報道されています。

Pupils get lessons in PlayStation (BBC News)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/education/6505861.stm

 この中学校では、フランス語、歴史、地理の授業でPSP上で画像やビデオ、ポッドキャストなどの教材を利用する実験授業が進められており、今年度末まで続けられるそうです。生徒に配布された端末は、市販ゲームが利用できないように設定されていて、教育用のみに利用可能になっているとのことです。

 ラップトップパソコンや携帯電話端末を教育の場で生徒の個人用メディアとして利用する取り組みに加えて、この事例のようにPSP、あるいはニンテンドーDSなどの携帯ゲーム端末の利用についても教育的な関心が高まってきていることが伺えます。

投稿者 tfuji : 22:21

2006年10月17日

絵を描くように作曲できるソフト「ハイパースコア」

五線譜がわからないと作曲ってむずかしそうですよね?

楽譜が読めないからといって音楽が楽しめないなんてことはありません。歌を歌ったり、好きな曲を集めたり。音楽教育の外側で自分の好きな音楽の形をみつけ、大好きになってしまった人たちはたくさんいます。楽譜は読めないけど、作曲に興味があるというひとはたくさんいるのではないでしょうか。

この記事で紹介する「ハイパースコア」は絵を描くように、自由に曲線を引くことで作曲ができるソフトです。

HyperScore(ハイパースコア)はMITが開発した音楽作成ソフトウェアです。30〜60秒までの長さの曲が作れる基本モデルが無償で公開されています。

ハイパースコアでの作曲は、「モチーフ」と呼ばれる、メロディーやリズムからなるブロックを組み合わせることによって行われます。それぞれのモチーフに横に波打ちながら流れるように「絵の具」をのせることで画面にリズムと音階を描いていきます。モチーフを組み合わせ、ハーモニーレベルを操作すること で、作曲中に生じた耳障りな音やコード を、ソフトウェアが聞きやすいように調整してくれます。

ハイパースコアはシリアスゲームではないのですが、よくデザインされた音楽教育ソフトであると同時に、おもちゃのようなソフトでもあります。ダウンロードして使ってみたのですが、フリーハンドで引いた線によってできたメロディーを聴いたり、自分の作ったモチーフを組み合せて色々と変化をさせるのは楽しかったです。

基本的な仕組みを残して、「DSお料理ナビ」のようにみせ方を工夫したもの開発すれば、遊びながら学べる音楽ソフトとしてけっこういい線いくんじゃないでしょうか?

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>>>以下引用
http://web.media.mit.edu/~toshi/ts/musictoysscore.htm より

HyperScoreによって子供たちは直感的でダイナミックな方法で自由に作曲することを知り、感じたままにフリーハンドで「線」を描くだけで、流れのある楽曲を創作することができます。子供たちは、コード、メロディーの主題、音色や音(これらはそれぞれ色分けされています)の形で、個々の音楽の素材を創作するか、または選択して、音楽の「線」に作曲ができるのです。

結局、HyperScoreのシステムは、特定の音楽の素材を、音楽の「線」によって表される全体的な音楽形式に統合して、作曲全体を自動的に実現するのです。グラフィカルな音楽ブロック、モチーフ、そして完成した作品はプログラムの形式でオンラインで交換し合うことができ、まもなく世界中の子供たちや教育者たちがインターネットを通してダウンロードできるようになるでしょう。

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記事(hotwired)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20060202201.html

公式サイト
http://www.hyperscore.com/

ダウンロード
http://www.h-lounge.com/hyperscore/download.php

投稿者 mk : 03:51 | コメント (0)

2006年10月08日

米国の政府部門へのシリアスゲーム導入

http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200609180018a.nwc

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、災害対策の予算不足に悩む米国の自治体が、ゲームでハリケーンなどの自然災害やテロなど有事の対応を訓練することになったと報じた。
このゲームは、「インシデント・コマンダー」。自然災害の発生、テロリストによる攻撃、人質事件、有害物質の流出事故などを疑似的に体験し、政府の指針の枠内で予算を組み、住民への物資補給、通信線確保などの緊急対応のノウハウを学べる。
財政難で実際に訓練を実施する余裕がない中小の自治体向けにゲーム開発を行う。
ゲーム会社が政府機関などから要請を受けて開発するスタイルで、一括購入されるため、普通のゲームのように売れ行きに業績が左右される心配もなく、安定した収益が期待できる。ゲーム産業における新しいビジネスモデルとして期待されるとの声もある。

日本での政府系事例はまだ少ないが、政府系以外にもビジネスとして利益のでる仕組みができれば、インターネットやモバイルの普及などに合わせ、シリアスゲーム開発のニーズが増えてくると思われる。

関連サイト
アメリカのゲーム開発大手BreakAway社
http://www.breakawayltd.com/

3D描写によるリアルタイムガンシューティングタイプのアクションゲーム
http://www.americasarmy.com/

投稿者 hkikuchi : 01:27 | コメント (0)

2006年09月20日

空港のセキュリティ問題を題材にしたゲーム

 ロンドンで起きたテロ未遂事件以降の、空港のセキュリティ強化の問題を題材としたゲーム「エアポートセキュリティ」がリリースされました。

 このゲームは、空港のセキュリティチェックで持ち込み禁止の品物を見つけて回収する作業がゲーム化されたシンプルなアクションゲームです。ズボンやシャツを脱がせたり、禁止物がころころ変わったりするなど、セキュリティ対応の問題をパロディ的に描写しながら議論を呼ぶ形で表現されています。

 このゲームをデザインしたイアン・ボゴスト博士は、ジョージア工科大の助教授としてゲーム研究を行ないながら、自身のゲームスタジオ、Persuasive Gamesでゲームデザイナーとしても活動しており、シリアスゲームサミットのアドバイザリーボードの一員でもあります。

 こうした世の中で起きている社会問題を描写して世の中の関心を喚起しようとするゲームは、Wataercoolergamesでボゴスト博士と共に活動しているゴンザロ・フラスカ氏が「ニュースゲーム」と名づけており、このゲームもこのジャンルに位置づけられています。「ニュースゲーム」には、フラスカ氏の「September 12」や、「ジダン頭突きゲーム」、「メルギブソンの飲酒運転ゲーム」などがその例として挙げられています。

 ボゴスト博士は、このゲームの紹介記事で、ニュースゲームは、ニュースとしての速報性とゲームの作りこみにかかる時間のバランスをどう取るかが課題となると解説しています。

投稿者 tfuji : 12:27 | コメント (0)

2006年05月28日

不動産売買のミニゲーム

 「Mansion Impossible」は、不動産売買をテーマにしたミニゲームです。

Mansion Impossible
http://www.freeworldgroup.com/games2/gameindex/mansion.htm

 ゲームはシンプルで、建てられた不動産の価格が上昇する間にクリックして購入し、下がりだす前にクリックして売却して利益をあげ、マップ内にある豪邸を購入すればゴールです。

 このゲームには複雑な学習の要素はありませんし、ここで伝えられているコンセプトが適切かどうかも議論があるところですが、コンセプトを伝えるためのミニゲームの使い方、デザインの仕方の一つの例として捉えると、参考になると思います。

 なお、このゲームはコピーされて無料オンラインゲームウェブサイトに出回っています。この手のオンラインミニゲームは、コピーできるものはどんどんコピーされて広がっていきます。このゲームと同様に、商品プロモーションなどのために企業が制作したミニゲームの類は、提供者の管理の手を離れて、ネット上で流通していきます。この点は、コンテンツの流通においてポジティブな面もあり、一考するに価する点だと言えるでしょう。

投稿者 tfuji : 23:37 | コメント (0)

2006年05月18日

ディズニーの起業教育ゲーム

ディズニーのWebsite、ディズニーオンラインで、子ども向けの起業教育ゲームが提供されています。

ホットショットビジネス(ディズニーオンライン)
http://www.disney.go.com/hotshot/hsb.html

このゲームは、起業家精神の振興と教育を目的に活動するカウフマン財団がパートナーとなって開発されています。

コミックショップ、キャンディ屋、ペットスパなどのビジネスのうち一つを選択して開業し、資金調達の方法、販売する商品の種類や価格、広告、研究開発などの経営に関わるさまざまな意思決定を行ないながらビジネスを成長させるという内容のゲームです。場面ごとにインストラクションが入っていて、単に操作方法の説明だけでなく、判断の基準や発生イベントがビジネスに与える影響などの解説が入っており、プレイしながらビジネスの流れを体験し、学習できるようにデザインされています。

なお、ゲームは無料でプレイでき、登録等も不要です。

投稿者 tfuji : 02:11

2005年07月22日

歴史学習のためのシミュレーションゲーム

歴史学習のためのシミュレーションゲーム「メイキング・ヒストリー」がまもなく正式リリースされます。

このゲームは、第二次大戦中のヨーロッパの政治経済状況をシミュレートして、プレイヤーは各国の宰相として意思決定を行なうというものです。学校の授業で利用しやすいように、教員ガイドが提供され、ゲームバランスの調整やルール設定などを簡単な操作で行なえるようにデザインされているのが特徴です。第二弾はアメリカ独立戦争のシナリオで、その後も他のシナリオが提供されるようです。開発ツールも同時にリリースされて、それを使って独自のシナリオ作成や細かいデータ調整もできるようです。歴史を学ぶのにシミュレーションゲームが有効だということはずっと言われてきていますが、授業で利用するにはいろいろと困難が伴うというのが課題でした。このゲームは授業での利用を前提に開発されて、そうした困難を可能な限り解消した仕様になっているようです。

市販タイトルの方では、年末発売予定の「シビライゼーション4」が開発ツールを従来からこの手のゲームで提供されていたマップエディタだけでなくて、XMLでのデータ作成と、パイソンでのスクリプト作成が可能な形で提供されるというのが話題になってます。シミュレーションゲームでMOD作成が自由にできるのはこれまでになかったのですが、UnrealやHalf-lifeでMOD作成が盛んになったような流れが今後このゲームについても起こることが期待されています。

投稿者 tfuji : 22:35 | コメント (2)

2004年08月06日

「ハズマット:ホットゾーン」Web日本語版

カーネギーメロン大学 エンターテイメント・テクノロ ジー・センターで開発された消防士訓練シミュレーションツール「ハズマット:ホットゾーン」の日本語版Webサイトが公開されました。開発プロジェクトメンバーの伊是名さんが運営されています。ハズマットの紹介ビデオも日本語に吹き替えられています。
詳しくは同Webサイトをご参照ください。
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「ハズマット:ホットゾーン」プロジェクトとは
「ハズマット:ホットゾーン」とは、 2002年9月から2003 年5月にかけてマサチューセッツ工科大学(MIT)メディア比較研究プログラム(CMS)とカーネギーメロン大学(CMU) エンターテイメント・テクノロ ジー・センター(ETC)によって共同開発された消防士訓練のためのシミュレーションゲームのプロトタイプ「バイオハザード」が、2004年1月に「ハズマッ ト:ホットゾーン」と名称を変更し、ニューヨーク消防局(FDNY)の協力およ びマイクロソフトとアメリカ科学者連盟(FAS)の協賛により、ETCによって再スタートした消防士のための訓練シミュレーションツール開発プロジェクトです。
(ハズマット(Hazmat):hazardous-materials  危険物、危険有害物質)

「ハズマット:ホットゾーン」Webサイト
https://www.andrew.cmu.edu/~yizena/J-hazmat.html

投稿者 tfuji : 00:22 | コメント (0)