土壇場の集中力

 修了試験の口答試験が明後日に迫ってきたので、論述試験の時に自分が書いた回答を読みながら、最終調整をしている。読んでてやれやれと思う部分もあるのだが、ところどころにどうやってこんな言い回しを思いついたんだろうというような、素の自分では思いつかないことを書いていたりする。時間制限のある中で持てる知識を総動員して必死になって書いているので、火事場力というか、土壇場の集中力のなせる業なのだろう。試験であれ舞台であれスポーツの試合であれ、成功をかけた勝負の場というのは、よく言われるように水ものである。その場面でタイミングよく力を出し切れるように心身を調整して、コンディションをちょうどよいところに持っていかないといけない。運も作用する。たまたま出掛けに階段で躓いてこけたとか、朝のコーヒーで口の中をヤケドしたとか、そんな些細なことで集中力というのは簡単に削がれてしまう。その誤差というのが結構大きい。テンションの差一つで結果は大きく変わる。実力十分と思ったのに結果が芳しくないこともあれば、望み薄だったのが結果は大金星となったりする。
 この試験の結果で、今後の予定がうんと変わってしまうので、なんとか一発でパスしたいものだが、こればかりはなんとも言えない。自分自身の感触としては、実は知識的にはあまり足りてなくて、その場のテンションとか、土壇場の集中力に頼らないといけないところがかなりある。論述試験の時はそれがある程度うまく行っていたのだなと、自分の回答を読んで理解したが、さて今度はどうだろう。

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